視覚認知不良の早期発見は発達障害の早期支援に直結

知覚認知心理学から学ぶ発達障害の視覚認知支援@神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター

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立ちすくんでしまうショック

神奈川大学みなとみらいエクステンションセンターの横浜キャンパスで行われた公開講座「知覚認知心理学から学ぶ発達障害の視覚認知支援」で、発達障害児を取り巻く現状や、その支援にかける和氣先生の熱い思いを知ることができた。

昨年夏、記者は子どもの手術のために、神奈川県立こども医療センターへ足を運び、さまざまな障害を持った子どもたちを目のあたりにしてショックを受け、自分がどうしたらいいかわからなくなった。和氣先生は語る。

「障害者施設に教育実習へ行った学生たちが、現場で初めて障害者に接したショックから思うようにコミュニケーションがとれず、ただ立ちすくんでしまうことも多いんです。でも、その体験やショックに感じた気持ちが本当はとても大事。そこからどう行動に移すか、どう自分が手を差し延べるかなんです。このようなことをきっかけに、自分はここから何ができるだろうかという気持ちを抱き、少しでも理解を深めて行動することができるようにまでなれば嬉しいです。わたしは、公開講座やNPOでの取り組みを通して、多くの方々に、発達障害児(者)への理解を深めていただきたい、そのために特に視覚認知の発達が順調かどうかを知ることが重要だということを伝えてきたいと考えています」

〔錯視についてわかる記事〕股のぞきで脳をだます錯覚のマジック

〔大学のココイチ〕公開講座の開催されるKUポートスクエアのラウンジは、眼下にみなとみらいの遊園地が広がり、窓越しにはドーンと観覧車。なんとも贅沢な環境だ。

 

取材講座データ
知覚認知心理学から学ぶ発達障害の視覚認知発達支援 神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター 2016年度後期

文/yukako 写真/yukako(講義風景)、(c)beeboys、(c)aquar / fotolia

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