錯覚の心理学

神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター

横浜キャンパス

あなたは普段『錯覚を起こしてしまった』と言ったりしませんか? この表現には、見間違えてしまった、うっかりしてしまった、失敗してしまった、という響きがありますね。 しかし、心理学的には錯覚は決して “うっかりミス”ではありません。 錯覚は興味深く、世界的にも、歴史的にも、愛されてきたテーマです。例えば2015 年の冬にネットに投稿されて話題になった『The Dress』(青と黒のドレスか、白と金か)という錯覚を覚えていますか? 古くから『天橋立の股覗き』は有名でしたが、10 年前の研究が昨年のイグノーベル賞を受賞したのは記憶に新しいところです。「壺を回転させると顔に見える」というのは私の発見です。講座の中で詳しく紹介したいと思います。 心理学は人の「こころ」や「行動」を科学的な方法で明らかにしようとする学問ですから、皆さんは意外に思うかもしれませんが、研究には「実験」という手法が多く使われます。ですから、この講座では、私たちが身の周りの世界をどのように捉えるのか、何故それが錯覚(イリュージョン)なのかについて、錯覚をためす、錯覚をつくる、錯覚を測るという体験型・参加型で学びます。すると、「こころは脳なんだ!」、「脳はたやすく騙されてしまうんだ!」「この世はすべてイリュージョンなんだ!」、ということを納得することでしょう。それは特別なことではなく、それが私たち人間なのです。 イリュージョンを楽しみましょう。そして、イリュージョンによって生活が豊かになるのかどうか、安全に暮らせるようになるのかどうかについても、考えてみましょう。 この講座では、錯覚をためす、つくる、測るを、第1回から6 回までの中に随時導入する形で進めていきます。

6,300円

7,000円

2017/06/10～2017/07/15

10:30～12:00

土

6回

50人

和氣洋美（神奈川大学名誉教授、NPO法人すくすくラボWINNS－生涯発達支援代表理事）

千葉大学文理学部心理学専攻卒業、東京都立大学人文科学研究科心理学専攻博士課程満期退学。名古屋大学医学部大学院研究科眼科学教室研究生。医学博士（名古屋大学）。日本学術振興会奨励研究員、白鷗女子短期大学助教授を経て神奈川大学教授。神奈川大学セクシュアルハラスメント対策委員会委員長、神奈川大学学長補佐、神奈川大学人間科学部学部長、同大学院人間科学研究科委員長等歴任。神奈川大学プロジェクト研究所「視科学研究所」所長の後、現在は「神奈川大学マルチモーダル研究所」プロジェクト研究員。専門分野は知覚認知心理学、発達障害児の知覚認知発達支援、高齢者のQOL と環境整備、触覚による視覚代行。主要著書に『触覚の錯視』（錯視の科学ハンドブック、岩波書店）、『視覚の世界・触覚の世界』（脳から心へ、岩波書店）、『感覚遮断』（人間の許容限界ハンドブック、朝倉書店）、Rotating goblet and talking profiles. Perception 、『トイレと心理学』( トイレ学大事典、柏書房)。

神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1

東急東横線「白楽」駅より徒歩13分/東急東横線「東白楽」駅より徒歩13分/JR東海道線「横浜」駅西口ターミナル横浜市営バス1番乗場より「神奈川大学入口」下車/横浜市営地下鉄「片倉町」駅前から横浜市営バス2番乗場より「神奈川大学入口」下車

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