296014e 地獄への恐れと極楽への憧れと 【連続講座】 第三弾 今に息づく仏教と文化

武蔵野大学

千代田サテライト教室

小さい頃、嘘をつくと「エンマ様に舌を抜かれるぞ」と言われた。死ぬと、人はエンマ様の所に連れて行かれ、現世の所業の良し悪しによって裁かれ、地獄と極楽と振り分けられるとも聞いた。正式に仏教を習ったわけではないが、漠然と心の片隅でエンマ様のことを恐れていたように思う。また、できれば生まれ変わったら西方極楽浄土に行きたいと願うのも、かつて多くの日本人が抱いた当たり前の思いであった。つい、口の中でナムナムとか、ミョウホウレンゲキョウとか、つぶやくのも、宗旨は異なれど、全く自然の行為としてある。こうした当たり前の心意や行為の根底には、おそらく仏教以前に遡る日本人ならではの発想が横たわっている。本講座では、こうしたいわゆる仏教民俗の中に横たわる日本人の発想に出来るだけ近づいてみたいと思う。第1回 2017/07/09 地獄への恐れと極楽への憧れと

1,500円

2017/07/09～2017/07/09

13:00～14:30

日

1回

50人

伊藤高雄

本学非常勤講師 1958年神奈川県中郡二宮町生まれ。國學院大學博士課程修了。博士(文学)。武蔵野大学・横浜国立大学・東京女学館大学・獨協医科大学・國學院大學・國學院大學栃木短期大学兼任講師。専門は日本古代文学・伝承文学・民俗学。ことわざ学会理事。著書・論文に『万葉集を知る辞典』(東京堂出版 共著)、『ことわざで遊ぶ』(アリス館)、「折口信夫・国学院大學講義その他」(國學院雑誌第114巻第10号)などがある。

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