伊達政宗の絶縁状

武蔵野大学

千代田サテライト教室

伊達家伝来の古文書の一つに、慶長元年(1596)8月14日付伊達政宗絶縁状があります。豊臣秀吉子飼いの大名のひとりである浅野長政に宛てたものですが、浅野は秀吉に命じられて、政宗の指南役をつとめていました。政宗はその浅野に対して強い不信感をいだき、ついに絶縁に至った、とされています。実際、両家は江戸時代になっても交流を持つことはなく、幕府の要人が仲介しようとして失敗に終わったこともあるほどでした。しかし、この絶縁状は本当に浅野長政の手に渡ったのでしょうか。浅野との絶縁は、当然その指南を断るということになりますが、これは秀吉の命令に背くことをも意味します。政宗にとって、大変危険な行為だったはずです。また、政宗が浅野と絶縁できたとすれば、豊臣政権の大名統制が意外と脆弱だったとも言えるでしょう。果たして政宗は絶縁状を送ったのか、絶縁状の内容を検討しつつ、その可否について論じたいと思います。
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1,500円

2018/08/18～2018/08/18

13:00～14:30

土

1回

20人

堀越祐一

國學院大學兼任講師、國學院大學研究開発推進機構客員研究員、立正大学非常勤講師

東京都千代田区四番町11番地　千代田女学園中学校・高等学校内

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