右大臣藤原実資の王朝時代(8月開講)

神奈川大学
KUポートスクエア
繁田信一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師)

-教養その他, 日本文化, 講義詳細
-, , ,

講義詳細

講義詳細
講座名
右大臣藤原実資の王朝時代(8月開講)
大学
神奈川大学
キャンパス
KUポートスクエア
概要
「どうやら、現職の右大臣殿が遠からず辞職するつもりらしい」 摂関政治の全盛期として知られる平安時代中期のある日、こんな噂(うわさ)が流れました。そして、この噂は、当時の貴族社会を激しく揺さぶることになったのです。
なぜ、そんなことになったのでしょうか。
それは、上級貴族たちの幾人かが、かねてより大臣のポストを狙っていたからに他なりませんでした。
王朝時代の大臣(太政大臣・左大臣・右大臣・内大臣)の次に位置していたポストといえば、大納言(だいなごん)なのですが、この大納言の定員は、四人でした。したがって、もし大臣のポストに空きが出るとすれば、大納言の地位にある四人の上級貴族たちが、大臣就任を狙って、一斉に動き出すことになるわけです。
そして、それは、広く貴族社会全体に波紋を起こすことになります。誰が大臣に繰り上がるのかということは、四人の大納言たちにとってのみならず、その四人の大納言たちをボスとする各派閥につらなる中級貴族たちや下級貴族たちにとっても、人生を左右しかねない大問題だったからです。その雰囲気は、現代の日本において現職の大臣が失言やら不正経理やらで急に辞任することになったときの永田町の先生方の右往左往を思い浮かべていただければ、何となくおわかりいただけるのではないでしょうか。
この講座では、右大臣辞任の噂を発端として平安貴族社会に巻き起こった小さくはない騒動の顚末(てんまつ)を、右大臣藤原実資の日記である『小右記(しょうゆうき)』に見ていきたいと思います。
会員価格
5,800円
一般価格
6,500円
講座期間
2018/08/05~2018/09/02
開講時間
13:00:00~14:30:00
曜日
講座回数
4回
定員
50人
講師名
繁田信一(神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学外国語学部講師)
講師概要
1968 年東京都生まれ。1991 年東北大学卒業。1993 年東北大学大学院修了。修士(文学)。2003 年神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。著書に『天皇たちの孤独』『殴り合う貴族たち』『御堂関白記 藤原道長の日記』『御曹司たちの王朝時代』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『王朝貴族の悪だくみ』(柏書房)、『かぐや姫の結婚』(PHP 研究所)、『紫式部の父親たち』(笠間書院)、『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)、『陰陽師』(中央公論新社)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『呪いの都 平安京』『安倍晴明』(以上、吉川弘文館)など。
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA14階
アクセス
横浜高速鉄道みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅より徒歩2分/JR根岸線・市営地下鉄「桜木町」駅より徒歩7分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

この情報は大学の許可をとっています。

関連記事