漱石前期三部作『三四郎』についての断想―美禰子の純粋―

武蔵野大学
三鷹サテライト教室
千石隆志

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講義詳細

講義詳細
講座名
漱石前期三部作『三四郎』についての断想―美禰子の純粋―
大学
武蔵野大学
キャンパス
三鷹サテライト教室
概要
三四郎の人生に、一瞬、汽車に轢死する女がよぎります。突然現れ、突然消える、この何処にも行くところのない女は、どういう意味を持つのでしょう。漱石の作品系列の中で、この女は、思いの外に長い射程を持っているのかも知れません。 第五章の美禰子と野々宮の議論の中に、「空中飛行器」の話題があります。二人の意見は氷炭相容れないわけですが、そこに美禰子の自己の人生への願いが、率直に現れています。しかし、その願いを(結果として)実現しようとした行為は、上野の展覧会で、三四郎と絵を見て廻る場面 に無残な結末を迎えます。 教会の前で、美禰子は三四郎に呟くように唱えます。われは我が咎を知る。我が罪は常に我が前にあり。詩篇51の一節です。罪とは何なのでしょう。そんなことも考えてみたいと思います。
※『三四郎』について。予め読んで頂いていた方がいいし、又、お持ちであれば、持参してくださった方が便宜でしょう。どのような版でも構いません。まだお持ちでない方には、集英社文庫『三四郎』(350円+税)をお勧めします。比較的読みやすいし、他より安いと思います。むろん、手ぶらでも構いません。
* 全講座(7 回)お申込み9,000 円(全7 回)
*お好みの講座を選んでお申込み 1,500円(1講座につき)
会員価格
一般価格
1,500円
講座期間
2018/05/25~2018/05/25
開講時間
13:00~14:30
曜日
講座回数
1回
定員
20人
講師名
千石隆志
講師概要
元本学非常勤講師
住所
東京都三鷹市下連雀3-26-12 三鷹三菱ビル6・7F
アクセス
JR「三鷹」駅南口より徒歩1分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

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