障害者差別、自動運転技術、臨床心理も。2月の大学無料公開講座

今月も大学の無料講座を紹介します。ちょっと自分の興味とは違うかな、と思っても、行ってみると必ず何か学ぶものがあるのが大学の講座です。無料で体験できる機会をぜひお見逃しなく。寒い時期ですので、アクセスもしっかり調べて出かけましょう。

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今月も大学の無料講座を紹介します。ちょっと自分の興味とは違うかな、と思っても、行ってみると必ず何か学ぶものがあるのが大学の講座です。無料で体験できる機会をぜひお見逃しなく。寒い時期ですので、アクセスもしっかり調べて出かけましょう。

公正な社会を阻んでいるものは何か@立命館大学・衣笠キャンパス

2月の立命館土曜講座(「3000回以上続いている京都の名物“土曜講座”とは?」)は同大学の生存学研究センター主催の講座が開催される。

2月10日は「公正な社会を阻んでいるものは何か――障害者差別解消法と合理的配慮概念を手掛かりに」。昨年6月に起こった車いすの男性のバニラエア搭乗についての経緯とその後のバッシングで明らかになったように、障害のある人が同じ「権利」を享受できるよう社会を変えていくという法の趣旨はまだまだ知られていない。講座では、法律やキーワードの「合理的配慮」について具体例も使ってわかりやすく解説する。皆が安心して生きられる「公正な社会」とは? それを阻むバリアを取り除くために何ができるのかを一緒に考える。

日時:2月10日土曜日14:00~16:00
講師:松波めぐみ(立命館大学生存学研究センター客員研究員・大阪市立大学非常勤講師)
料金・申込:聴講無料・事前申込不要・定員180名(先着順)
場所:立命館大学(衣笠キャンパス)末川記念会館講義室(アクセスはコチラから)
主催:立命館大学衣笠総合研究機構 075‐465‐8236

臨床心理学ではどのような援助を行うのか@放送大学・神奈川学習センター

臨床心理学の活動で、相談に来た人に働きかけて、心理的に援助することの具体例や、話を聴いてもらうと何が起きるのかなどを解説します。

日時:2月10日土曜日13:00~15:00
講師:橋本和幸(了徳寺大学准教授)
料金・申込:聴講無料・要事前申し込み(窓口またはお電話(045-710-1910)でお申込みください)・定員180名
場所:放送大学神奈川学習センター(アクセスはコチラから)

次世代モビリティと事故分析@同志社大学・室町キャンパス

【ITECセミナー】
自動運転に向けて技術開発が急ピッチで進められており、実道での実証実験も世界各地で実施されている。こうした研究開発と実証実験の結果、どのような交通、そしてモビリティが実現されるのかについて、欧州で展開が進んでいるモビリティ・アズ・ア・サービスに焦点を当てて紹介し、その目指すところについて述べる。さらに交通事故分析の課題を提示した上で、空間的な自己相関をとり入れた交通事故分析の新しい動きについて成果を含めて紹介する。

日時:2月13日火曜日13:00~14:30
講師:山田晴利(東京大学空間情報科学研究センター特任教授)
料金・申込・場所:聴講無料・要事前申し込み(申し込みとアクセスはコチラから)
主催:同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)

自動運転の開発の現状と課題について@同志社大学・室町キャンパス

【ITECセミナー】
自動運転技術が進化する一方、運転者のみならず社会としてどのように受け止めていくべきかについてはまだ十分な議論がない。例えば事故時の責任問題、非自動運転車との混在下での車両間や歩車間のコミュニケーションなど、検討すべき課題も多い。さらに、将来的に完全自動化が進んでいくとして、そのゴールをどのように描くか、またそれに向けた体制をどうするか、という課題についての議論もまだまだこれからである。本講演では、自動運転開発の現状と様々な課題について触れたい。

日時:2月16日金曜日15:00~16:30
講師:永井正夫(日本自動車研究所 代表理事・研究所長 同志社大学 客員教授)
料金・申込・場所:聴講無料・要事前申し込み(申し込みとアクセスはコチラから)
主催:同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)

相思相愛の倫理学@放送大学・茨城学習センター

片想いも愛だという立場もありますが、古代のアリストテレスは相思相愛で相手の思いを受け止めて自分から積極的にその相手を愛することこそ愛(あるいは友愛)の本領だと考えました。双方向的で相手を理解することが重要なこのような愛の議論は現代のコミュニケーションの哲学を先取りしている面もあります。愛により人間は高まるとも彼は力説しました。本講演では、愛と人間の幸福の関係に関するアリストテレスの主張を説明します。

日時:2月17日土曜日14:00~16:00
講師:渡邉邦夫(茨城大学人文社会科学部教授)
料金・申込:聴講無料、事前申し込み不要
場所:茨城県立図書館(茨城県水戸市三の丸1-5-38、JR線「水戸」北口より徒歩10分)
主催:放送大学・茨城学習センター

障害女性の生きづらさに向かい合う@立命館大学・衣笠キャンパス

障害者権利条約第6条において、「障害のある女性や少女が複合的な差別を受けている」とあるように、差別の複合性が着目されている。これは単にある差別に別の差別が付加されるということではなく、互いに絡み合い複雑に入り組んでいる状態を指している。その複雑な状況を捉えるための分析軸として「交差性(Intersectionality)」という概念が用いられるようになっている。障害女性が感じている「問題」の背景に、さまざまな複数の事由がどのように同時に相互に作用して、一人一人の障害女性の生きづらさにつながっているのか、聞き取り調査をもとに考えていきたい。

日時:2月17日土曜日14:00~16:00
講師:河口尚子(立命館大学生存学研究センター客員協力研究員・名古屋市立大学非常勤講師)
料金・申込:聴講無料・事前申込不要・定員180名(先着順)
場所:立命館大学(衣笠キャンパス)末川記念会館講義室(アクセスはコチラから)
主催:立命館大学衣笠総合研究機構 075‐465‐8236

歴史リレー講座「大和の古都はじめ」第41回「貞慶こんな人がいた!」@王寺町観光協会

古来から「大和」のゲートウェイとして発展してきた王寺町。大和の歴史文化がどのように生まれ、発展し、今に至るのか。今なお古の世界が息づくこの地で学ぶ「古都はじめ」をお楽しみください。

日時:2月18日日曜日13:30~15:00
講師:西山厚(帝塚山大学教授)
料金・申込:聴講無料、ただし資料代などで500円必要。申し込み不要、定員270人(先着順・当日12時15分から入場券)
場所:王寺町地域交流センター・リーベルホール(詳しくはコチラから)

ハンセン病体験講話@国立ハンセン病資料館

ハンセン病回復者である多磨全生園入所者や退所者をお招きする講演会です。当事者のお話を聞いていただくことを通して、ハンセン病問題への理解をより深めていただければ幸いです。皆さまのご来場をお待ちしております。
※講話者が高齢であるため、ご体調がすぐれいない時や悪天候の場合に予告なしに中止したり、お話の途中で中止させていただくこともあります。予めご承知おきください。

日時:2月18日日曜日14:00~15:00 講師:柴田すい子氏
   2月24日日曜日14:00~15:00 講師:松下理香氏
料金・申込:聴講無料、事前申し込み不要、定員100名
場所:国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール(アクセスはコチラから)
問い合わせ先:国立ハンセン病資料館学芸部 TEL 042-396-2909 FAX 042-396-2981

子母澤文学と厚田@明治大学リバティアカデミー(駿河台)

『新選組始末記』『父子鷹』『勝海舟』『座頭市』など、不朽の歴史小説・時代小説を生み出した子母澤寛(しもざわ・かん)は現在の北海道石狩市厚田区に生まれ、戊辰戦争を旧幕府側で戦った祖父に育てられた。明治大学卒業後新聞記者を経て作家となった子母澤は、新選組を「義」に生きた集団として世に問い、今日の新選組像の基礎を築いた。子母澤作品は多く映像化され、とりわけ『座頭市物語』は勝新太郎、綾瀬はるか、香取慎吾によって演じられ、岡本喜八、北野武によって制作されるなど、ファンを魅了してやまない。講師は、長年にわたって子母澤寛を研究し、文学のみならず、多角的な視点から論じている。本講演では、その一端を紹介したい。あわせて、明治大学中央図書館(駿河台キャンパスリバティタワー1階)で開催中の「子母澤寛展」を観覧してほしい。

日時:2月24日土曜日13:00~14:30
講師:吉田悦志(明治大学副学長、明治大学国際日本学部教授、明治大学史資料センター運営委員)
料金・申込:聴講無料、事前予約制(全席自由、先着250名) 
申し込みはお電話(TEL03-3296-4423)あるいはWEB(コチラ)から。
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1階 1012教室(詳しくはコチラから)

明治大学・和歌山県連携講座 和田勇シンポジウム@明治大学リバティアカデミー(駿河台)

1907年米国ワシントン州べリングハムで日系二世として生まれた和田勇は、4歳からの幼少期を和歌山で暮らし、9歳で再び米国に戻る。1949年戦後初めて日本人の全米水泳大会出場が実現。日本人選手らが渡米した際、宿舎として自宅を提供し大会出場を支えた。1959年東京オリンピック準備招致委員会委員に選ばれ、1964年の東京五輪実現に向けて各国に協力を要請し、開催に大きく貢献。晩年、アメリカの日系人社会における高齢者施設の設立、運営、維持にも従事した。本講座では、これら和田勇の功績を顕彰するとともに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の機運醸成を図るため、1964年東京五輪の振り返りと、再び東京で五輪が開催されることの意義や期待することをテーマにシンポジウムを開催します。

日時:2月24日土曜日13:00~14:30
講師:
二宮清純(スポーツジャーナリスト、(株)スポーツコミュニケーションズ代表取締役)
早田卓次(日本オリンピアンズ協会理事長、日本大学名誉教授)
萩原智子(シドニーオリンピック女子競泳日本代表)
後藤光将(明治大学政治経済学部教授)
仁坂吉伸(和歌山県知事)
須磨佳津江(フリーアナウンサー)
料金・申込:聴講無料、事前予約制(全席自由、先着1000名) 
申し込みはお電話(TEL03-3296-4423)あるいはWEB(コチラ)から。
場所:明治大学 駿河台キャンパス アカデミーコモン3階 アカデミーホール(詳しくはコチラから)

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