言語とは架け橋

12月の一次審査通過作文/「学びと私」作文コンテスト

ひよしりんさん/千葉県/最近ハマっていること:コンビニおでん

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ひよしりんさん/千葉県/最近ハマっていること:コンビニおでん

私は過去2年間、文字の羅列としての英語を、勉強していました。自宅で1人で、黙々と・・・。

独学によって英語力はそれなりに、上がったのだと思います。英文もそこそこ、読めるようになりました。シャドウイングも毎日、行いました。それはかなり、孤独な作業でした。

当時は英語を習得する事に対してとても高い壁を感じていましたし、抵抗感もありました。聞き取れない自分をもどかしく感じ、実力のなさをヒシヒシと感じました。英語ができる人は、凄い人なんだ、とも思っていた事を覚えています。でもそんなある日、多言語習得を目的とする、とある団体に出会います。

その団体には、先生やテキストは、存在しません。大人も子供も、関係ありません。半分遊び感覚で、みんなで楽しく言語を共有し、語学の探究を行うスタイルなのです。なんでも、赤ちゃんのように言葉を自然習得するのだとか。

「言語習得」という事に対する私の中の常識とは大きく異なるそのやり方に、最初は不信感さえ抱いていました。本当にこのやり方で、外国語が話せるように、なるのだろうかと。

ところが、団体の催すイベントに参加するうちに独学はいつの間にか消え失せ、意識的に英語を勉強する事はなくなっていったのです。

普通ならば当然、英語力はダウンするものと思われます。が、英語が話せるある国の子をホームステイで受け入れた時、独学をしていた時よりも話せる、意思の疎通が出来る自分に気がつきました。

とても不思議な感覚でした。英語の勉強、していないのに。独学をしていた頃、私にとっての英語は、文字の羅列でしかありませんでした。でも、目の前にいる人とコミュニケーションを取りたい、英語を通して気持ちを通じ合わせたい、そう思った瞬間、私の中で英語が人との間を繋ぐ、架け橋へと変化したのです。

今の私にとって英語とは、話せるから凄い、そういうモノではありません。英語を始め、様々な言語を話せる事はそれだけ、多くの人と繋がることができる、素敵なツールをたくさん持っている、という事だと感じています。

その事が分かってからは、多くの国の言葉により一層の興味が生まれ、言語習得に対して感じていた高い壁も、学ぶことへの抵抗感も無くなりました。これからも多くの人と繋がれるよう、たくさんの言語を、学んでいきたいです。そして世界を繋いでいく事ができたら、これ以上素敵な事は、ないのではないでしょうか。

言語を学ぶ事は世界の人々と繋がれるツールを手に入れる事、それに気がつけたのが、私が今まで学んだ中で得た、1番の収穫です。

学びと私コンテスト

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