視覚認知不良の早期発見は発達障害の早期支援に直結

知覚認知心理学から学ぶ発達障害の視覚認知支援@神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター

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家庭でも視覚認知不良に気づくポイントがいくつかある

家庭でも視覚認知不良に気づくポイントがいくつかある(写真はイメージです)

家庭での早期発見、3つのポイント

「発達障害を持っていることに気づかないまま成長していくと、さまざまな局面で障壁にぶつかったり周囲との関係悪化を招いてしまったりもします。そして自信喪失に陥ったり、いじめの対象となってしまうこともあるんです。親のほうも、しつけが悪いとか努力不足などと責められ、育児不安に陥ることもしばしばあります。こうした状況を防ぐためにも早期の発見・早期の介入で、自己有能感や社会的スキルを育成していかなければならないのです」

家庭でも視覚認知不良に気づくポイントがいくつかあるという。

本を読む際、読んでいる場所を見失うことはないか?
本を読むのが遅い、同じところを読むことはないか?
エスカレータにスムーズに乗れるか?

この3つは、視力、調整力、注視力、眼球運動機能の判断基準として有効だという。どれも日常の暮らしのなかで注意すれば気づくことばかりだ。

もっともっと、正しい知識や情報を関係者に浸透させる必要があると和氣先生は話す。

「現状、視覚認知の発達をうながすことが発達障害者の支援にとって大切であるという知識が、保護者や療育や支援に携わる人に行きわたっていないように思います。子どもの発達を支える養育者が仕事上でゆとりをもつことができ、研修会や講習会に参加するなどして、関連することがらについて今以上に幅広く学ぶことができるようになると良いですね」

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