男と女でこんなに違う――不倫適応度チェックリスト

杉山崇 神奈川大学人間科学部教授の「不倫の境界線」(その2)

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女は「女の不倫適応度10項目」のうち5項目を満たせ

〈女の不倫適応度チェックリスト〉
この中の5項目に当てはまれば、あなたは不倫しても幸せ。

□自分なりに、尊敬できる男の基準がはっきりしている
□一人の時間も男を想うだけで心が満たされる
□不平や不満を口にすることはほとんどない
□男の肩に男が背負っているものを見いだすことができる
□惚れ込んだら、男の全てを愛することができる
□心から尊敬できるなら、男を信じて待つ自分に存在価値を見出せる
□男を利用しなくても、生きていける準備は出来ている
□男の邪魔になるくらいなら、悲しくても一時的に距離を置ける
□どんな障害があっても、男への想いを温められる自信がある
□誰かの不幸で成り立つ幸せは、絶対に嫌だ

この条件は、ひと昔前の「都合のいい女」ではないか。こんな女がいたら、男は誰でも飲みに誘いたくなってしまうではないか。でも昨今報道されている不倫カップルでも、女性のほうはこれに当てはまりそうだ。つまり女性は適応力ある人が不倫している。だからキモが座っているように見えるのか。

男の不倫条件が厳しいわけ

なぜ男性の不倫条件は厳しいのか。杉山先生は言う。

「男性は本能的に、違う女性を求めてしまう生き物です。ひとりの女性にずっと飽きがこないという風には作られていない。それは、自分では子供を産めないから。残した子孫の確実性にかけるより、子孫を残すチャンスを増やすことでその確率をあげようとするんですね。そういう進化の仕方をして来たので、本能的に目移りするのはしょうがないことなんです。でも、本能に従ってやるなら責任を持ちなさいということなんです」

それに対して、「女性は、そういう目移りするような本能がありません。女性が不倫をする場合はそうせざるを得ない、色々な事情があるということもあるのです」(杉山先生)という。

結果として、現実に不倫している男性には10項目どころか1項目も当てはまらず、女性は5項目でいいのに10項目当てはまってしまうという皮肉な状況。やはり不倫は奥深い。

◆取材講座:メンタルヘルス・マネジメント講座「大人の人間関係論」vol.5「不倫の境界線」(神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター/KUポートスクエア)

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取材/辻本幸路 文/まなナビ編集室 写真/(c)beeboys/fotolia

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