男と女でこんなに違う――不倫適応度チェックリスト

杉山崇 神奈川大学人間科学部教授の「不倫の境界線」(その2)

してはいけない、だからよけいに気になる不倫。それを人気商売なのにやすやすとやってのける芸能人と政治家が許せない! そうした視聴者の意識を反映してか、昨年から不倫報道は過熱気味。しかしひとたび発覚すれば周囲を巻き込み炎上必至の不倫。実行するにも覚悟と適応力が必要だ。メディアでも引っ張りだこの心理学者、杉山崇神奈川大学人間科学部教授に不倫適応度チェックリストを教わった。

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してはいけない、だからよけいに気になる不倫。それを人気商売なのにやすやすとやってのける芸能人と政治家が許せない! そうした視聴者の意識を反映してか、昨年から不倫報道は過熱気味。しかしひとたび発覚すれば周囲を巻き込み炎上必至の不倫。実行するにも覚悟と適応力が必要だ。メディアでも引っ張りだこの心理学者、杉山崇神奈川大学人間科学部教授に不倫適応度チェックリストを教わった。

大人気の講座「大人の人間関係論」

不倫報道でマイクを突きつけられた女性の芸能人や政治家を見ていて、「キモ座ってんな」と思った人は多いだろう。対して男はいつもオタオタ。よく、「人は追い込まれた時ほどその人の本性が出る」というが、さしずめ“不倫”はその典型的な例なのだろう。

リスクを負って不倫をするのだから、せめて、不幸にならない不倫をしたいと考える人もいるのでは。神奈川大学公開講座でメンタルヘルス・マネジメント講座「大人の人間関係論」vol.5「不倫の境界線」を担当している杉山先生は、男女別不倫適応度リストを挙げて、こう解説する。

「男性はすべての項目(10項目)を満たしていなければいけません。女性の場合は半分(5項目)以上当てはまったら不倫をするのもやむを得ないかも。なぜなら、不倫の関係というのは基本的に男性に100%責任があるからです」

男はこの「男の不倫適応度10項目」すべてを満たせ

〈男の不倫適応度チェックリスト〉
この10項目すべてを満たしていないと、「不倫=不幸」予備軍となってしまう。

□女を心から尊敬している
□女が何を求めているか理解できる
□「男」として、女を守るための行動が取れる
□目の前にいない人も自分を支えてくれていることを想像できる
□自分にできることの限界がわかっている
□自分の行動や気持ちを客観的に振り返ることができる
□思い通りにいかない時こそ、逆に落ち着く習慣を持っている
□人を喜ばせることが好きで、人の笑顔が原動力になる
□「自分」よりも「人」に興味がある
□愛する人の幸せを、自分の欲求よりも優先できる

これって、デキる男の10項目ではないか。しかも最近の不倫報道で登場してきた男性みんな10個どころか1つも当てはまってないし。

それくらい不倫で幸せになるというのは難しいことなのか? では女はどうなのか。

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