学ぶことは、自分を見つめること

9月の一次審査通過作文/「学びと私」作文コンテスト

まいまいさん(28歳)/京都府/最近ハマっていること:読書

  • 公開 :

まいまいさん(28歳)/京都府/最近ハマっていること:読書

私はとにかく勉強が嫌いだった。
周りの大人は「勉強しなきゃ、社会に出てから苦労する」と口を酸っぱくして言っていたのを覚えている。それでも、勉強をしてこなかった私。

高校を卒業してから10年が経ち、そのツケが今頃回ってきた。
大人たちが言っていた「勉強が大切」という意味がようやく分かった。

3年前カナダへ留学した私は、英語はもちろん頭を”使う”ことや”考える”ことがとにかく苦手で、苦労した。
言語を学ぶのは、同時に文化も学ぶ必要もある。カナダは、他の国の人たちがたくさんいる。学校で習った歴史や社会、地理をほとんど勉強しなかった私には彼らの住んでいる国がどこなのか、どんな歴史的背景があるのか全く分からなかった。会話が広がることなく気まずい想いをしたことも数え切れないほどある。

学校で習う勉強の他にも大切なことは、”考える”こと。
私は、人の意見や人が『良い』というものに流されてきた気がする。
日本では、「仕事や勉強でも言われたことをやり続ければいい」と思っていた。何も考えずロボットのように生きていたし、客観的に物事を見るのもひどく苦手だった。そのため誰かが発した言葉のウラ側を考えようともせず、そのまま受け取り嫌な気分になったことも数え切れないほど。

英語もまだ人の助けがないとコミュニケーションが難しいこともある、ライターという好きな仕事を見つけるも、語彙力の少なさで似たような文章しか書けない。

自分のことを棚にあげて、人に嫉妬してけなして見下したりする…そんな自分が醜く悔しい。

勉強しなかったこと、”考える”ことを怠ったために起きるマイナスなこと、悪化する人間関係で苦しんだ私は、ついに「変わろう!」と決意。

まずは、成長の妨げになる嫉妬やプライドを探り紙に書き出す。そして物理的にプライド(紙)を捨てた。嫉妬する相手の”良い部分”と”悪い部分”を比べて安心するのではなく、相手と自分の”良い部分”を比べること。そこで生まれる相手と自分の良い部分の”差”を埋める。
そして「こうなりたい」と思う目標が定まったら、「どうすれば、目標にたどり着けるのか」という方法を絞り出していき、あとは実践あるのみ!

嫉妬する相手の良い部分を比べるのは、自身の成長と向上心に繋がる。具体的な目標は、自身の気持ちがブレずにそこにたどり着ける。

人間は、賢い脳みそを持っているからもっと”考え”なきゃいけない。
私もまだまだ勉強中で、分からないことや上手くいかないこともたくさんあるけれど、”学ぶ”ことで今まで見えなかった世界や物事が変わって見えるのが楽しい。今まで、卑屈だった自分自身が嘘のよう。
目標に向かって走り続けます! 時々、一休みしながらね。

 

(作文の一部に編集室が文字の修正などをしています)

学びと私コンテスト

カシオ電子辞書「エクスワードXD-G8000」

-学びと私, 応募作文
-, ,

関連記事