日本人の講座にはない空気
この講座は外国人向けなので、講座名も英語で「Essential grammar for meaningful communication in Japanese/Japanese Basic」。本日の講師は増田裕子先生(上智大学非常勤講師)。受講生の日本語レベルによってクラスが分かれている。
本日の受講生は、日本に留学中あるいは就労中の、アメリカ、イギリス、ペルーなど、様々な国の人々。20代から50代くらいで、皆さんかんたんな日本語はしゃべれるが、文法などはまだまだ、といった方たちである。
教室に一歩足を踏み入れると、受講生たちから「Hello!」「How are you?」の明るい声が届く。日本人の講座にはなかなかない、賑やかでアットホームな空気が教室を包んでいる。これぞ外国人向け講座、と思いながら席に着く。講師の先生を囲むようにして机が並べられているのも、受講生同士が会話をしやすい雰囲気を作り上げている。
この日は、年明け最初のレッスン。講師の増田先生から、「お正月はどうすごしましたか?」と質問が飛ぶ。授業は英語と日本語を適宜使い分けながら行っている。
過去形の例文をつくりましょう
「温泉に行きました」
「家でたくさん寝ました」
「友だちとカウントダウンをしました」
「浅草に初詣に行きました」
「イギリスに帰って友達とパブでお酒を飲みました」
などの回答が続く。さて、これは単なる雑談ではなく、これらの回答を使って本日のレッスンが始まっていく。