エクセルを学べば社会が分かる&ダメなグラフの例

エクセルで学ぶビジネスデータ分析の基礎@法政大学経営大学院

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政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科、豊田裕貴先生

ビジネスで大切なのは「データの関連性」

この日の授業は、12時30分開始、16時30分終了。休憩時間を除くと3時間30分の長丁場。男女比は1対1。30人弱の参加者は30代から50代のビジネスピープルが中心だが、早期退職して、学びを深めているシニア層などもちらほら見える。

豊田先生が「ビジネスのどまん中の話をします。それはデータとデータの関連性です」と、ひときわ大きな声をあげた。

Excelで世間の何が分析できるのか。

まず、気温のデータがあり、ビールの売り上げのデータがあったとする。二つ以上のデータの関係を探る、分析をするというのがExcelでは得意なこと。

スタートにあるのは「気温データ」「ビールの売り上げデータ」としたら、ゴールにあるのは「気温が上がるとビールの売り上げが上がる」という関係の発見となる。

世間で起きている二つ以上のことを、関連づける。それがExcelビジネスのデータ分析でもっとも「使える」部分なのだ。

「データが歪んで見える」グラフはダメ

円グラフと横オビグラフ

豊田先生がさらに声を張り上げたのは「円グラフ、皆さん使いますか」というところ。

先生は「円グラフは角度の違いでデータを伝えます。これは、ぱっと見て細かいところが伝わらない」という。

「使うなら『横オビグラフ』です。これは比較が容易です

さらに「絶対やってはいけないこと」として、円グラフをゆがめるような使い方を挙げる。

3Dグラフ

「一部分をポップアップするようなグラフ。どうしてデータが歪むような書き方をするんですか。しかも3Dにすると、さらに歪んで角度がわからなくなります

グラフは「データの数値を正しく読み取るもの」というのが基本中の基本なのだ。

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〔今日の名言〕パワーポイントは使わないで板書します。教室の生徒の皆さんを巻き込んだ講座にします。
〔受講生の今日イチ〕「あと35分で休息です!」と言われると眠気が吹っ飛ぶ。

取材講座:「エクセルで学ぶビジネスデータ分析の基礎」(法政大学経営大学院)

文・写真/奈良 巧

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