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【Interview】 45才のビジネススクールライフ(後編)@法政大学経営大学院

「授業はスケジュール通りに進みません」「座学というより実践がメイン。最初に先生から説明があってあとは生徒だけで結果を出していきます」――20代から65才までが学ぶ「がっつり」コースの内身は……

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「授業はスケジュール通りに進みません」「座学というより実践がメイン。最初に先生から説明があってあとは生徒だけで結果を出していきます」――20代から65才までが学ぶ「がっつり」コースの内身は……

 

高田さんの在籍するMBA特別プログラム(以下、M特)は、中小企業診断士の1次試験をパスしていることが入学条件となる(有効期限は2年)。試験は、入学後に何を研究したいかという小論文の提出と面接のみ。

「M特は、1年でMBAと中小企業診断士を取るという、なかなかがっつりしたコース。講義は昼間なので、会社で働きながら通うことはできません。企業派遣や休職してくる人はわずかで、ほとんどのかたが会社をやめてきていましたね。
同じ科には、外国人向け1.5年制のコースと2年制の夜間コースもあります。こちらは2年かけてMBAの取得を目指すコースですね」

高田さんのクラスには38名が在籍し、うち女性は8人。働き盛りの40~50代を中心に、20代から65才まで幅広い年齢層が集う。

実習を1か月。報告書はA4でびっしり10~15枚

「授業も座学というより、実践がメインですね。最初に先生から理論的な背景の説明があって、あとは生徒だけでなんとか結果を出していきます」

「私が大学にいたころは、先生が教える“ティーチング”という授業法がベースでした。先生の講義を大講堂で“へ~っ、ほ~っ”て聞くだけの(笑い)。今は大学もずいぶん変わってきているようですけど、自分で進めていくのが大学と大学院の大きな差だと思います」

『経営診断実習』は実際の会社を扱う。

「協力してくださる企業の『経営診断実習』を1か月ほどかけて行うんです。それが5社、つまり5回ありました。具体的には、7~8人でグループを組んで、事前調査を行ったうえで社長や営業職、技術職のかたにインタビューをします。同時に決算書の分析もしつつ、市場調査をし、企業の課題を洗い出す。最後に、こうしたらもっとよりよくなるのではというご提案をし、実習報告書を提出する」

「報告書は70~120枚くらいですから、ひとりあたりA4でびっしり10~15枚程度書くことになりますね」

企業の規模や業種も毎回変わり、組むメンバーも変われば、先生やアシスタントも変わる。こうした実習を積み重ねることで、どんな現場に出ても動じない即戦力が培われていく。修士論文もユニークだ。

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