特別講演会 歴史地震から考える21世紀の大規模災害
神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター
横浜キャンパス
都司嘉宣(元東京大学地震研究所准教授)
佐藤孝治(神奈川大学経済学部教授)
荏本孝久(神奈川大学工学部教授)
-IT・科学, 講義詳細
-神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター, 講義詳細
講座名
特別講演会 歴史地震から考える21世紀の大規模災害
大学
神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター
概要
本学の市民向けの大規模災害に関する連続講演会は、2011 年度から2016 年度まで続けられてきたが、昨年11 月までで通算56 回となった。本学は、ボランティア駅伝による被災地支援を行い、大規模災害対策研究プロジェクトや様々な専門分野の研究者による被災地調査を続けて来た。現在、神奈川大学防災センター(準備室)を立ち上げて防災対策や事業継続計画の検討を進めているが、今後も学外から大規模災害や防災の専門家をお招きして多角的に現状の問題や今後の課題などの検討を行い、地域に立脚した大学としての役割を果たしていくことが重要である。
2016 年4 月に発生した熊本の連鎖地震に対して、「熊本には大地震はない」とか「想定外であった」という声も聞かれたが、熊本は過去に何度も大きな地震に襲われたというのが史実である。『日本被害地震総覧 599 ~ 2012』(東京大学出版会)によれば、熊本では過去400 年間に記録に残っているだけでも23 回の地震が発生し、そのうち9 回はマグニチュード6 以上の大地震であったことが分かる。東日本大震災についても、平安時代の869 年に貞観地震というほぼ同規模の大地震・津波が発生したことが古文書に残っている。
このような事実によって、歴史地震について知ることが災害大国ニッポンに住む私たちの命を守るために重要である。2017 年度前期の特別講演会では、津波と歴史地震学がご専門の都司嘉宣元東京大学地震研究所准教授をお招きして、過去に発生した宝永地震や熊本地震などの様々な地震や津波の事例を検討し、防災や減災に役立てていくことにする。分野横断的な知見の体系化が今後ますます重要になっており、本学は、地域社会の一員としての業務継続と社会貢献を進めていくが、そのためには、歴史地震の「見える化」も大切な課題になると考えている。
なお、2017 年度後期には引き続き連続講演会として、様々な角度から大規模災害と防災・減災の課題を考えていくようにする。
講座期間
2017/06/17~2017/06/17
講師名
都司嘉宣(元東京大学地震研究所准教授)
佐藤孝治(神奈川大学経済学部教授)
荏本孝久(神奈川大学工学部教授)
アクセス
東急東横線「白楽」駅より徒歩13分/東急東横線「東白楽」駅より徒歩13分/JR東海道線「横浜」駅西口ターミナル横浜市営バス1番乗場より「神奈川大学入口」下車/横浜市営地下鉄「片倉町」駅前から横浜市営バス2番乗場より「神奈川大学入口」下車
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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