「会社」を離れて眺めれば
早稲田大学エクステンションセンター
早稲田校
北村歳治(早稲田大学名誉教授)
-教養その他, 講義詳細
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概要
株式会社は、勅許に基づいた時(西暦1600年直後)から設立の自由化が進み、今日では設立登記で済んでいます。その所有者である株主は、協同組織に特有だった「無限」責任を逃れて「有限」責任の世界に収まってリスクに賭け、さまざまな経済変革を担い、今日の国際経済を作り上げる主役でした。しかし、その歴史は悲喜こもごもです。このコースでは、前回(2015年春期)と異なり、「負」の側面に焦点を当てます。東インド会社の横暴、アダム・スミスの懸念、株式会社の肥大化、そして、21世紀に入っても大きな企業不正が続いています。イトマン事件とメインバンク、東芝問題と企業ガバナンスの例を取り上げ、最後に、企業経済の長期停滞論に焦点を当てます。また、株式会社として歴史のある日本郵船の歴史博物館(横浜)(入館料等実費別途必要)を見学し、国際的な企業活動も学ぶ予定です。
講座期間
2017/04/11~2017/06/20
講師概要
東京大学・オックスフォード大学大学院卒。専門は金融経済学。大蔵省等を経て、国際会計・監査の「公益監視委員会」メンバー(2007年~2014年)。著書等に『中央アジア経済』(99年)、『現代のイスラム金融』(08年、共著)、「近年における金融分野の基調的な変化」(14年)、「Two Shock Waves」(16年)等がある。
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。