新・歴史民俗学シリーズ神社と祭りの精神史11
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
水谷類
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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講座名
新・歴史民俗学シリーズ神社と祭りの精神史11
概要
近年神社や日本の神々に対する関心が高まっています。諸国一宮めぐりをして御朱印をいただくなどという、一時代前ではまるで思いもよらなかった趣味が流行していると聞きます。一宮に限らず、これまで埋もれていたような小さな神々、マイナーな聖地をパワースポットと呼び、そこに直接出向いて「力をいただく」という不思議な行動が流行っているともいわれます。先の見えない世界の行方と自分自身の目的、不安定な時代にはいつもこうした魔訶不思議な信仰的行動が生まれてきました。人間の不安をそのまま受け入れてくださるのが日本の信仰世界なのかもしれません。ここまで数十におよぶ神社を採り上げてきましたが、大きな神社、特別な神社に限ってきました。しかし個々の神社の歴史と実態を明らかにできる史料、材料は決して多くありません。古文書と記録ばかりに頼らず、絵画や絵図、あるいは現在も行われている祭りなどを通して、神社の本質に迫っていきたいと思っています。史料・記録の解釈は少し難しいですが、きっと得るものは少なくないと確信しています。
講座期間
2017/10/13~2017/12/8
講師概要
水谷類(ミズタニタグイ)元明治大学文学部兼任講師日本宗教史・文化史、および民俗学専攻。明治大学大学院博士後期課程修了。博士(史学)。著書:『廟墓ラントウと現世浄土の思想』、『墓前祭祀と聖所のトポロジー』(雄山閣、2009年)、『中世の神社と祭り』(岩田書院、2010年刊)、『墓制・墓標研究の再構築―歴史・考古・民俗学の現場から―』(岩田書院、2010年刊)、『村落・宮座研究の継承と展開』(岩田書院、2011刊)。一宮制、神社と祭り、民間芸能者、遊行の宗教者などを研究対象としながら、日本人の精神世界の形成について考えています。
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
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