KI55中東の比較政治学- サイエンスとしての政治学 -
深草キャンパス
濱中新吾
講義詳細
中東情勢の報道は欧米圏を経由していることが多く、現地の視点に立っていないことがあります。
本講座では政治学のアプローチを身につけ、現代中東政治分析の切り口による理解を試みます。今年あつかうトピックは次の通りです。
(1)今年は第三次中東戦争が終わって50年目です。長期にわたりパレスチナ問題の解決は棚上げされてきました。なぜパレスチナ問題は解決できないのか、を問います。
(2)世界の石油資源の多くは中東に集中しており、そうした国は君主制や共和制独裁によって統治されています。中東の産油国はなぜ強権的なのか、を問います。
(3)2011年に発生したシリア内戦は膨大な難民・避難民を生み出しました。その一部は酷寒のスウェーデンにまで逃れています。なぜ難民はスウェーデンを目指すのか、を問います。
講座日程
(1) 10月13日(金) 中東政治入門
(2) 10月20日(金) なぜパレスチナ問題は解決できないのか
(3) 11月10日(金) 中東の産油国はなぜ強権的なのか
(4) 11月17日(金) シリア難民はなぜスウェーデンをめざすのか
受講対象者:継続講座ですが、初めての方もご参加ください。
専門分野は現代中東政治、比較政治学。博士(政治学、神戸大学)。山形大学准教授を経て2016年から現職。近著として私市正年・浜中新吾・横田貴之(2017)『中東・イスラーム研究概説』明石書店。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。