「恋愛」の日本近代文学(2)
明治大学リバティアカデミー
和泉キャンパス
冨澤成實/松下浩幸/西連寺成子/吉田悦志
-日本文化, 講義詳細, 趣味・実用
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概要
日本の近代文学は恋愛や恋、あるいは男女の関わりをどのように描いてきたのでしょうか。明治期の代表作や名作を読み鑑賞しながら考えてみましょう。熱海の海岸で、高等中学の学生である間貫一と彼の許嫁・鴫沢宮が別れる場面でよく知られる、明治期最大の人気小説・尾崎紅葉「金色夜叉」。いわゆる高等遊民の主人公・長井代助と彼の親友の妻である三千代との道ならぬ恋を描いた夏目漱石「それから」。医科大学生の岡田に恋心を覚え自我に目覚めるが、偶然のいたずらにより結局は挫折していく高利貸の妾・お玉の悲運を描いた森鷗外「雁」。江戸川・矢切りの渡し界隈を舞に、数え年で一五歳の正夫と二歳年長の従姉・民子との淡く清純な恋その破綻を哀切に描いた伊藤左千夫「野菊の墓」。以上の4作品を取りげます。テキストは尾崎紅葉『金色夜叉』(新潮文庫)、夏目漱石『それから』(新潮文庫)、森鷗外『雁』(新潮文庫)、伊藤左千夫『野菊の墓』(新潮文庫)などがありますので、各自でご用意ください。
講座期間
2017/10/7~2017/10/28
講師概要
冨澤成實(トミザワシゲミ)明治大学政治経済学部教授・明治大学史資料センター運営委員埼玉県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得。専攻は日本近代文学、おもに志賀直哉。共著書に『アジア学への誘い国際地域の社会科学Ⅲ』、『作家の世界体験――近代日本文学の憧憬と模索』などがある。
松下浩幸(マツシタヒロユキ)明治大学農学部教授大阪府出身。明治大学大学院修了。日本近代文学専攻。〈都市〉〈独身者〉〈ジェンダー〉をキーワードに、近代化と文学表象の関係を考察している。著書に『夏目漱石-Xなる人生-』共著書に『異文化体験としての大都市―ロンドンそして東京』『モダニズム・コレクション叢書サラリーマン』などがある。
西連寺成子(サイレンジシゲコ)明治大学政治経済学部兼任講師神奈川県出身。明治大学大学院博士後期課程単位取得。日本近代文学専攻。ジェンダーやモダニズムの観点から石川啄木の研究をしている。著書に『啄木「ローマ字日記」を読む』(教育評論社)がある。
吉田悦志(ヨシダエツシ)明治大学副学長、明治大学国際日本学部教授、明治大学史資料センター運営委員昭和24年岡山県美作生まれ。昭和46年明治大学文学部卒、同大学院博士課程単位取得退学。埼玉大学にて博士(学術)取得。明治大学政治経済学部教授を経て、2008年4月国際日本学部に移籍した。
アクセス
京王線・井の頭線「明大前」駅中央口より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。