『秀吉事記』を読む
早稲田大学エクステンションセンター
早稲田校
堀新(共立女子大学教授)
-日本文化, 講義詳細
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概要
豊臣(羽柴)秀吉の御用学者であった大村由己の「秀吉事記」(別名「天正記」)をテキストに、織田信長の一武将から天下統一をはたした秀吉の出世街道を再考します。下剋上を体現した人物として、秀吉は庶民の人気を集め、江戸幕府の弾圧にも関わらず、多くの物語が生まれました。そこから生まれた秀吉のイメージは、歴史的事実にもとづくものとフィクションとが混在しています。本講座では、「秀吉事記」の他にも良質な史料を利用しつつ、みなさんと一緒に豊臣(羽柴)秀吉の実像に迫ってみたいと思います。
今回は天正9年(1581)の鳥取城攻めを講読します。後に秀吉自身が「三木の干殺し、鳥取の餓え殺し」と自画自賛したように、秀吉の攻城戦の代表です。本能寺の変がテーマの「惟任謀反記」の前提となる重要史料ですので、古文書・古記録を織り交ぜて検討していきます。
講座期間
2017/04/07~2017/06/16
講師概要
1961年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は日本中世・近世史。著書に『織豊期王権論』(校倉書房)、『統一政権から鎖国へ』(吉川弘文館)、『信長公記を読む』(吉川弘文館)、『秀吉の虚像と実像』(笠間書院)等がある。
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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