宮本常一『日本民衆史』を読む- 開拓の歴史 -
龍谷大学エクステンションセンター
大阪梅田キャンパス
須藤護
-日本文化, 講義詳細
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講座名
宮本常一『日本民衆史』を読む- 開拓の歴史 -
概要
『日本民衆史』は、1「開拓の歴史」、2「山に生きる人びと」、3「海に生きる人びと」、4「村のなりたち」、5「町のなりたち」、6「生業の歴史」、7「甘藷の歴史」へと続きます。晩年の講義録『日本文化の形成』の土台になった著作で、今回とりあげる「開拓の歴史」の初版は昭和38(1963)年6月でした。その冒頭に「人間の歩いてきた道は遠くはるかであった。そして生きるということのために、ほんの少数の人をのぞいた多くの人たちは、多くの労苦をなめてきた。(中略)人はなお、その苦しみに耐えて生きつごうとした」と述べています。『日本民衆史』は自らの足で歩いて多くの人びとに会い、民衆の話に耳を傾け、文献を駆使し、日本に生きた人びとの暮らしを丹念に掘り下げていった記録です。日本人の生活と文化をたどっていく上で、また現代人の生活を静かに見つめてみるためにも興味がつきない著作です。
講座期間
2017/04/18~2017/06/27
講師概要
龍谷大学名誉教授。在のテーマは、日本の近代を支えてきた人びとの暮らしを聞き書きによって記録していくこと。滋賀県、奈良県、和歌山県など、近県を中心に小旅行を続けている。主な著書は『木の文化の形成ー日本の山野利用と木器の文化』『ふるさと山古志に生きる』『雲南省ハニ族の生活誌』など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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