『大鏡』を読む(3)
明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
高橋麻織/日向一雅
-日本文化, 講義詳細
-明治大学リバティアカデミー, 講義詳細, 駿河台キャンパス, 高橋麻織/日向一雅
概要
本講座では、前回の続き「実頼伝」から「師尹伝」を読みます。実頼は道長の祖父師輔の異母兄にあたる人物で、実頼を祖とする小野宮流は実資や頼忠、公任らを輩出し、『大鏡』にはそれぞれの逸話が収められています。一方、師輔の弟にあたる師尹は、安和の変の首謀者とされるため、否定的な描かれ方がなされていると先行研究で指摘されてきました。「師尹伝」には、外孫八の宮の暗愚譚や、敦明親王の東宮退位事件など、印象的な逸話があります。道長が権力を握るまでの道のりを『大鏡』はどのように描き出しているのでしょうか。摂関職をめぐる熾烈な政権争いを楽しみつつ、読んでいきたいと思います。
講座期間
2017/05/17~2017/07/12
講師概要
高橋麻織(タカハシマオリ)明治大学文学部兼任講師1980年岐阜県生まれ。明治大学文学部卒。同大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。主な論文に、「『源氏物語』冷泉朝始発における光源氏の政治構想―冷泉帝の元服と後宮政策から―」(『中古文学』第81号、2008年)、「『源氏物語』桐壺院の〈院政〉確立―後三条朝における後宮と皇位継承の問題から―」(『日本文学』第58巻第9号、2009年)、「「帝の御妻をも過つたぐひ」―『源氏物語』から歴史物語へ」(日向一雅編『源氏物語の礎』青簡社、2012年)などがある。
日向一雅(ヒナタカズマサ)元明治大学文学部教授、(一社)紫式部顕彰会理事東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。主要著書『源氏物語の準拠と話型』至文堂、『源氏物語その生活と文化』中央公論美術出版、『源氏物語東アジア文化の受容から創造へ』笠間書院、岩波新書『源氏物語の世界』など。
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。