古代の政変・戦争と豪族たち
早稲田大学エクステンションセンター
中野校
加藤謙吉(中央大学・成城大学講師)
-日本文化, 講義詳細
-中野校, 加藤謙吉(中央大学・成城大学講師), 早稲田大学エクステンションセンター, 講義詳細
概要
ヤマト政権の国家形成の進捗にあわせて、ワカタケル大王(雄略天皇)の出現する五世紀後半から、壬申の乱を経て律令国家成立への道筋が開ける七世紀後半までの主要な政変や内乱・対外戦争を対象に検討を進めます。ワカタケル大王の時代は古代の歴史的変革期と位置づけられていますが、彼の即位が実現するまでは王族・有力豪族を巻き込んだ長期的な内乱の時代が存在したとみられ、即位後も地方豪族の抵抗が続きます。六世紀前半のヲホド王(継体天皇)の時代には九州で磐井の「乱」が起こりますが、この大事件が起こった原因についてはまだ十分に解明されていませんし、587年の丁未の役や645年の乙巳の変の真相も同様によく分かっていません。白村江の戦いで大敗北を喫した百済の役や、古代最大の内戦である壬申の乱についても、『日本書紀』の史観を離れて、グローバルな視点からその実態を見極めることが必要となります。今回の講義ではこれらの問題を、順を追って取り上げるつもりです。
講座期間
2017/04/11~2017/06/20
講師概要
1948年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学、早稲田大学)専門分野は日本古代豪族研究(日本古代史)。著書に『大和政権とフミヒト制』(吉川弘文館)、『ワニ氏の研究』(雄山閣)などがある。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。