KB85京都歴史散策34《第2回》 - 千本釈迦堂周辺を歩く -

龍谷大学龍谷エクステンションセンター

松波宏隆

-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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講義詳細

講義詳細
講座名
KB85京都歴史散策34《第2回》 - 千本釈迦堂周辺を歩く -
大学
龍谷大学龍谷エクステンションセンター
キャンパス
概要
千本通りは平安京のメインストリートである朱雀大路(幅83m)の後身にあたります。ただし平安京域は今出川通より南方で、今回歩く千本釈迦堂周辺は京外となります。この辺りから北方にかけては、「蓮台野」と呼ばれ、化野や鳥辺野とならぶ平安時代から中世の葬送の地でした。その関係から多くの寺社が営まれました。近世になると西陣に隣接し、市街地としても発展する一方、寺社周辺は民間信仰の場として栄えました。今回は北大路から今出川までの千本通りを歩き、文化財の見学を通して地域の歴史を考えます。
【見学予定地】
■引接寺(千本閻魔堂)
11世紀に定覚上人が、蓮台野に墓所を設けた人は皆、仏により浄土へ導かれる(引接)よう発願したとする伝承が鎌倉時代には確認できる。本尊閻魔王像は長享二年(1488)定勢の造立。宣教師フロイスが1565年に見学したことを記録している。
九層石塔<重文>は至徳三年(1386)円阿の勧進により建立されたとする銘がある。初層には裳階が中間に入り、上部は別材の柱を設け内部には鳥居形の中に胎蔵界四仏の種子を刻み、下部は顕教四方仏を陽刻し、基礎には地蔵菩薩をめぐらす、特異な塔。銅鐘も康暦元年(1379)円阿の勧進によるもので、当寺の平安創建・鎌倉再興の来歴を記す。
■浄光寺
浄土宗。慶長元年(1596)建立。江戸後期の文人画家池大雅の墓がある。本尊阿弥陀如来坐像は平安末期造立と推定される半丈六像。
■大報恩寺(千本釈迦堂)
承久三年(1221)求法上人義空の開創。本尊は釈迦如来。本堂<国宝>は安貞元年(1227)建立、京洛市街で最古の木造建築となる。棟札の願文には多数の女性名も記され、広範な人々の喜捨により建立されたことがわかり、堂内は外陣が広く、多数の信者を堂内に受け入れようとする意図をみてとれる。宝物館に快慶晩年の代表作である十大弟子像<重文>や六観音像<重文>などを安置する。
など
【集 合】
京都市バス「千本北大路」バス停 13:00〈時間厳守〉
(詳細は講座前にお送りする受講案内でお知らせします)
【解 散】
京都市バス「千本今出川」バス停 17:00〈予定〉
【その他】
○動きやすい服装・靴でお集まりください。
○総行程は約5キロメートルです。
○約4時間かけてゆっくり歩きます。
○随時休憩をとるようにいたします。
○雨天決行につき、雨具などをご用意ください。
○拝観先の都合により、見学地が変更になることもあります。
受講対象者:シリーズ34回目ですが、毎回独立した内容ですので、初めての方でもお気軽にご参加ください。
第1回、第2回とも同一内容です。どちらかご都合の良い開講日にお申し込みください。
なお、2004年12月に開講しました京都歴史散策⑧千本釈迦堂とほぼ同一のコースになります。
受講料には拝観料等を含む
※場所:学外/京都市北区・上京区
会員価格
7,190円
一般価格
8,870円
講座期間
2017/11/11~2017/11/11
開講時間
13:00~17:00
曜日
講座回数
1回
定員
40人
講師名
松波宏隆
講師概要
元龍谷大学非常勤講師
龍谷大学文学研究科修了。主要論著に、「高句麗山城城壁の女墻後接方孔(柱洞)の構造と機能」(徐光輝編『東北アジア古代文化論叢』)、「『日本書紀』に登場しない百済二王―毘有王・武王をめぐって―」(松倉文比古編『続日本古代の社会と宗教』)など。
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アクセス
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日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

この情報は大学の許可をとっています。

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