KA62龍谷大学世界仏教文化研究センター提携講座 宗教と旅- 遊行・巡礼・観光 -
深草キャンパス
唐澤太輔/李曼寧/大澤絢子/亀山隆彦/金澤豊
講義詳細
講座日程
(1) 1月10日(水)
人はなぜ旅をするのか―旅の哲学―
そもそも人は、なぜ旅をするのでしょう。本講座では哲学の知見を借りて、旅の概念を明瞭に定義すると共に、日本における旅の歴史について概観します。
担当:唐澤太輔
(2) 1月17日(水)
「我が地」を探し続ける僧たち―旅の説話文学―
説話文学の中に、修行や布教のため、日本各地を転々として自分に最適な「我が地」を探し続けた仏教者がよく見られます。これらの仏教者像について考えてみましょう。
担当:李曼寧
(3) 1月24日(水)
本願寺参拝の民衆史―旅の宗教学―
本願寺には、親鸞の御遠忌や報恩講等の法要に際し全国から大勢の門徒が訪れます。本講座では、東西本願寺を中心に、参拝の歴史と物語から、信仰に基づいた旅について考えます。
担当:大澤絢子
(4) 2月7日(水)
信仰と旅―旅の社会学―
宗教における聖俗の分割は空間に関係し、信仰はその空間の移動、つまり旅と深くかかわっています。このような観点から宗教の旅、すなわち巡礼や観光の意味を考えます。
担当:亀山隆彦
(5) 2月14日(水)
看病からダークツーリズムまで―旅の仏教学―
悟りを開いたブッダは何の為に歩いたのでしょう。『涅槃経』に基づきブッダの「伝道と看病の旅」の意味を考えると共に、現代の「ダークツーリズム」との接点を探ります。
担当:金澤豊
受講対象者:特に制限はありません。
早稲田大学大学院社会科学研究科修了(博士〔学術〕)。早稲田大学社会科学部助教を経て現在、龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員。専門は哲学・倫理学、南方熊楠研究。著書に『南方熊楠―日本人の可能性の極限―』(中公新書2015年)など。
李曼寧/龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント
2015年3月、大谷大学大学院文学研究科仏教文化専攻博士後期課程修了、学位取得。博士(文学)。同年4月より大谷大学真宗総合研究所嘱託研究員、6月より龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント。中世の仏教文学、特に仏教説話を専門とする。
大澤絢子/龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント
東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程修了(博士〔学術〕)。真宗大谷派親鸞仏教センター嘱託研究員を経て龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント。絵巻や伝記、文学作品のなかで語られる親鸞像を研究の対象とする。
亀山隆彦/龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント
龍谷大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程修了(博士〔文学〕)。米国仏教大学院博士研究員を経て、現在龍谷大学世界仏教文化研究センターリサーチ・アシスタント。専門は密教学、日本宗教学。主な論文に「『駄都秘決鈔』の五蔵曼荼羅理解」など。
金澤豊/龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員
専門はインド仏教、宗教者によるケア。特に龍樹をはじめとする中観思想の文献学と平和問題など現代における宗教的課題研究に取り組む。東日本大震災復興支援活動にも従事。「震災復興支援活動~宗教者としての学びと気づき~(上)(下)」『大法輪』2015年4月号、5月号など
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。