KB75上方落語入門
深草キャンパス
角岡賢一
講義詳細
講座日程
(1) 10月4日(水)
安楽庵策伝和尚の「平林」、初代米沢彦八「来年の暦」、初代露の五郎兵衛「親子酒」「胴切り」など、原作者の伝わっている噺で落語の歴史を辿ってみます。
(2) 10月25日(水)
落語に登場する盗人は、どこか憎めません。「阿弥陀が池」「花色木綿」「へっつい盗人」「おごろもち盗人」「眼鏡屋盗人」「月に群雲」というように盗人が活躍する噺を取り上げてみます。
(3) 11月8日(水)
盗人とは対照的に、落語に登場するお医者さんはどこか頼りなく「ほんまに病気治せるかいな」という描き方をされています。「夏の医者」「ちしゃ医者」「地獄八景亡者戯」というような噺を紹介します。
(4) 11月22日(水)
娯楽の少ない時代は自ら習い事をするが多く、中でも素人浄瑠璃が盛んでした。大坂だけで十万人もが浄瑠璃の稽古をしていた時代もあったと伝えられています。「猫の忠信」「胴乱の幸助」は、そのような稽古屋を舞台とした噺です。
受講対象者:特に制限はありません。
専門は言語学。音声学・音韻論という手法によって落語における話芸の語り口を分析しています。主な著書に『日本語オノマトペ語彙における形態的・音韻的体系性について』(くろしお出版)、『節音調の機能についての選択体系文法による分析』(成美堂)
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。