青銅器はどこまで明らかになったか

明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
北島大輔/吉田広/齋藤努/清水康二/島田和高/忽那敬三

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講義詳細

講義詳細
講座名
青銅器はどこまで明らかになったか
大学
明治大学リバティアカデミー
キャンパス
駿河台キャンパス
概要
第60回目を迎える「考古学ゼミナール」は、弥生~古墳時代の青銅器に焦点を当てます。銅鐸、剣・矛・戈などの武器形青銅器、銅鏡などの青銅器の数々は、国内外の人々の交渉や、集団のまつり、さらには階層差や政治関係を語るものして注目されてきました。近年では、吊り紐などが付いた状態で発見された兵庫・松帆の古段階の銅鐸や、分布の東限でありながら銅鐸と銅戈の多量埋納が確認された長野県柳沢遺跡、朝鮮半島の資料の分析などにより、詳細な様相が明らかになってきた製品の成分、これまでの三角縁神獣鏡の製作地論争に一石を投じた三次元計測による鋳型の研究など、この10年で新たな知見が続々と得られています。今回の講座では、こうした最新の研究成果により、青銅器の実像がどこまで明らかになったのかを紹介します。
会員価格
5,000円
一般価格
講座期間
2017/06/09~2017/06/30
開講時間
18:00~20:00
曜日
講座回数
4回
定員
150人
講師名
北島大輔/吉田広/齋藤努/清水康二/島田和高/忽那敬三
講師概要
北島大輔(キタジマダイスケ)山口市教育委員会文化財保護課主査青銅器や土器からみた弥生時代~古墳出現期の地域間交流が研究テーマ。明治大学大学院在籍中の1996年、島根県加茂岩倉遺跡で大量の銅鐸が発掘され、その発掘調査や銅鐸の実測調査に参加した。論考に「福田型銅鐸の型式学的研究」『考古学研究』51-3(2004年)。現在は、山口の守護大名大内氏の文化遺産の調査に携わる。
吉田広(ヨシダヒロシ)愛媛大学ミュージアム准教授1990年京都大学文学部卒業、1992年京都大学文学研究科修士課程修了。京都大学埋蔵文化財研究センター助手、愛媛大学法文学部講師、同助教授を経て、2009年から現職。主な著作に、『中野市柳沢遺跡(長野県埋蔵文化財センター)』(共著)、「弥生青銅器祭祀の展開と特質」『国立歴史民俗博物館研究報告』第185集などがある。
齋藤努(サイトウツトム)国立歴史民俗博物館研究部教授専門は文化財科学。青銅や鉄を中心に、歴史資料の材質・製作技法・原料の産地などを自然科学的な手法で解析している。主な編著書として、齋藤努監修『考古調査ハンドブック2必携考古資料の自然科学調査法』ニューサイエンス社(2010)、齋藤努『金属が語る日本史-銭貨・日本刀・鉄炮—』歴史文化ライブラリー355、吉川弘文館(2012)など。
清水康二(シミズヤスジ)奈良県立橿原考古学研究所調査部指導研究員専門は青銅器と盤上遊戯の研究。明治大学史学地理学科考古学専攻卒業。明治大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。奈良県立橿原考古学研究所勤務。清水康二2015「「舶載」三角縁神獣鏡と「倣製」三角縁神獣鏡との境界」『考古学論攷』第38冊(奈良県立橿原考古学研究所)、清水康二2013「将棋伝来再考」『考古学論攷』第36冊(奈良県立橿原考古学研究所)
島田和高(シマダカズタカ)明治大学博物館学芸員(考古学部門)明治大学大学院博士後期課程中退。専門は旧石器時代の考古学。明治大学博物館学芸員として考古部門を担当する。現在は、石器時代の黒曜石資源開発史や日本列島における現代人の定着に関する考古学的研究を推進。
忽那敬三(クツナケイゾウ)明治大学博物館学芸員(考古部門)1975年静岡生まれ。大阪大学大学院博士課程前期修了。岡山大学埋蔵文化財調査研究センター助手を経て現職(考古部門担当)。埋葬に関わる遺物や遺跡から、弥生・古墳時代の家族や祭祀のありかたを復元する研究に取り組む。おもな著作に、「ゴーランドが見た古墳と明治期の日本」(『古代学研究』196,2012)、「弥生人のライフプロセス」(同成社『弥生時代の考古学』9,2011)、『王の埴輪-玉里舟塚古墳の埴輪群-』(2010)など。
住所
東京都千代田区神田駿河台1-1
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

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