日本の宗教と思想―仏教と日本人の心
上智大学公開学習センター
四谷キャンパス
田中裕
-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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概要
聖徳太子の時代に始まり、鎌倉時代の親鸞・道元・日蓮に至るまでの日本仏教の成立の原点に立ち返りつつ、日本人の心とは何であったかを改めて問うことが講義の主題です。仏教がどのように日本独自の文化を形成し、「日本的霊性」の顕現となりえたかを、とくに鈴木大拙の終戦直後の諸著作を参照しつつ考えます。それは仏教の日本における受容史の問題に尽きるものではありません。グローバリズムとローカリズムの危機的対立状況は、二つの世界大戦の悲劇を経験した後でも未解決の問題です。文明(普遍性・世界性・国際主義)と文化(特殊性・大地性・国家主義)の対立を超えて両者を統合する場所は何処にあるか、この問題を、掛け替えのない歴史的かつ創造的生を生きる一人一人の個人の宗教的自覚と結びつけた鈴木大拙と西田幾多郎の著作から学びつつ、戦後70年を過ぎた現代において再考したいと思います。
講座期間
2018/05/17~2018/07/05
アクセス
JR中央線・東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷」駅麹町口・赤坂口から徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。