源氏物語講読 -「花散里「」須磨「」明石」の3帖を読む-
國學院大學オープンカレッジ
たまプラーザキャンパス
林田孝和
-日本文化, 講義詳細
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講座名
源氏物語講読 -「花散里「」須磨「」明石」の3帖を読む-
概要
『源氏物語』は、日本人の精神史に生き続けている伝承的事実が破綻なく織り込まれ、しかもその上に作者の巧みな作為のベールがかけられています。この伝承性と作為性とは常に微妙に映発しあい、この作品の醸す〈もののあはれ〉の世界を深甚なものにしています。
こうした『源氏物語』の有する文学性の発掘をめざして、今年は第11帖「花散里」、第12帖「須磨」、第13帖「明石」の3帖を読んでいきます。
第1回目は『源氏物語』への誘いして、「紫式部の一生とその作品形成の背景」について述べます。2回目からテキストに入りますが、この3帖は、光源氏25歳から28歳までの物語です。「花散里」では、のち光源氏の栄花の殿堂・六条院の夏の町に住むことになる花散里が登場します。「賢木」の巻で朱雀院の尚侍・朧月夜との密会の現場を右大臣に押さえられた光源氏は、流罪になることを恐れ、みずから無位無冠になり須磨に退居、二年半に及ぶ須磨・明石での流離の生活を余儀なくされます。三月上巳の天変を契機に、故桐壺院の霊の力と住吉の神の加護によって、光源氏は政界の中枢に復帰します。明石の地では明石の君と結ばれます。
講座期間
2016/04/21~2016/11/17
講師概要
國學院大學栃木短期大学特任教授・博士(文学)。平安朝文学
アクセス
東急田園都市線「たまプラーザ」駅南口から徒歩約5分/東急田園都市線「あざみ野」駅から徒歩約20分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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