OI56ジャーナリズムの道徳的ジレンマ- 報道現場の難問を考える -
大阪梅田キャンパス
畑仲哲雄
講義詳細
バスジャック事件が発生し、刃物を持った男が乗客を人質に取り「記者を呼べ」とわめいた事例も難問です。警察は取材陣に「記者に変装した刑事をバスに送り込むので、報道腕章を貸して」と求めました。記者は会社名を記した腕章を貸してよいでしょうか。
この講座は、実際に取材記者たちを悩ませた事例を題材に、対話型のワークショップをおこない、ジャーナリズムの考え方について理解を深めます。哲学カフェのように対論しましょう。
講座日程
(1) 9月28日(木)導入:ピュリツァー賞写真「ハゲワシと少女」から報道倫理と道徳を考える
(2) 10月12日(木)人命救助か報道優先か:バスジャック事件をめぐる千葉日報記者のジレンマ
(3) 10月26日(木)オフレコを破る大義はあるか:防衛局長の失言をめぐる琉球新報記者のジレンマ
(4) 11月9日(木)災害報道か、まず避難か:原発事故で福島の放送局社長が直面したジレンマ
(5) 11月30日(木)金を払って取材する是非:疑惑の人や著名人を追いかける記者たちのジレンマ
受講対象者:特に制限はありません。
毎日新聞社会部、日経トレンディ編集部、共同通信経済部などで計25年勤務した後、東京大学大学院で博士号取得。著書に『地域ジャーナリズム:コミュニティとメディアを結びなおす』(勁草書房、内川賞受賞)、『新聞再生:コミュニティからの挑戦』(平凡社)など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。