十五世紀フランドルの祭壇画/「キリストと聖母」の主題をめぐって(美術史を楽しむ(西洋編))
五反田キャンパス
荒木成子
講義詳細
十五世紀フランドルの「キリストと聖母」を主題とした祭壇画を取り上げます。この時代の祭壇画はしばしば二連や三連につながっていて、異なる主題がそれぞれのパネルに表現されています。多数パネルの多翼祭壇画もあります。閉じた外側にもしばしば別の主題が描かれます。そうした複数の主題は互いに関連していて、その中心となるのが神・キリスト・聖母・聖人たちです。今回はキリストと聖母の関わりを中心とした祭壇画を選び、内容を読み解く試みをします。細やかな人間的な感情表現にも注目したいと思います。幼子と母、受難や天上界における母と子のイメージに当時の人々がどのような祈りを込めたかを考察したいと思います。テキスト:必要に応じてプリントを配布。
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