『古今和歌集』を読む　－巻三・巻四の113首－

國學院大學オープンカレッジ

渋谷キャンパス

江戸時代まで、わざわざ勉強する古典は、『古今和歌集』だけでした。『古今和歌集』の古注釈書は、そこをどう訳すかというものが殆どで、『万葉集』や『源氏物語』などと、そこが大きく違います。 　さて、和歌も、現代語訳付きテキストが多く見られる時代になりました。ただ、余情まで読みとって訳出してあったり、深層を掘り下げすぎていたりするものもあって、その一首の表現を理解させにくくしているものもあります。 まず、修辞を取り除き、句切れを明らかにして構文の整理を行うと、類型が見えてきます。律文ですから、無理な表現もありますが、それらの多くは、語法のうえで慣用連語化している語句として捉えられます。 　その疑問表現は、誰が何に対してどういう疑いの思いを抱いているからなのか。その仮定条件は、後件においてどのようなことをいおうとするためのものなのか。その見立ての表現は、何を何に見立てて、結局、何をいおうとしている表現なのか。そういう要領で読んでいきます。

20,000円

2017/04/14～2017/11/17

12:50～14:20

金

10回

中村幸弘

國學院大學栃木短期大学教授(学長)・國學院大學名誉教授・博士（文学）。日本語学

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