『摂大乗論』を読む

早稲田大学エクステンションセンター

早稲田校

『摂大乗論』は無著(4-5世紀)が著した大乗仏教の綱要書です。本書は『般若経』等の般若思想を根幹とし、『解深密経』等の唯識思想を取り入れて、大乗仏教の全体を一つの組織にまとめあげた名著として知られます。全体は10章からなり、それぞれアーラヤ識、三性、唯識観、六波羅蜜、十地、戒、定、慧、涅槃、仏身を主題としています。『摂大乗論』には梵語の原典がありませんが、漢訳4種とチベット語訳1種があり、世親・無性などの注釈書が現存します。この講座では、唐の玄奘訳を講読します。本文は難解ですので、必要に応じて他の訳や注釈書を参照して考察します。大乗仏教や唯識思想について理解を深めたい方にお勧めの講座です。今期は中巻の入所知相分第四から読み始めます。

29,160円

33,534円

2018/04/12～2018/06/21

10:30～12:00

木

10回

吉村誠（駒澤大学教授）

吉村誠
駒澤大学教授
1969年東京都生まれ。早稲田大学大学院卒業。専攻分野：中国仏教、唯識学。著書：『中国唯識思想史研究―玄奘と唯識学派―』(大蔵出版)。編著：『玄奘三蔵と薬師寺』(薬師寺)。訳書：『続高僧伝Ⅰ』(大蔵出版)など。

東京都新宿区西早稲田1-6-1

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