茶の湯の歴史禅茶・真髄編〔禅寺にて座禅及び法話〕
早稲田大学エクステンションセンター
早稲田校
山﨑仙狹(茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授)
-日本文化, 講義詳細
-山﨑仙狹(茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授), 早稲田大学エクステンションセンター, 早稲田校, 講義詳細
講座名
茶の湯の歴史禅茶・真髄編〔禅寺にて座禅及び法話〕
概要
『南方録』・覚書の冒頭に「仏法をもって修行得道することなり」と仏の教えが茶の修行で最も大切なことが語られています。本講座では『南方録』を参照しながら「禅」と「茶」と「心」をつないでいきます。1400年代、村田珠光は禅僧一休宗純に参禅。心の「我慢我執」が一番難儀なことであり、これを払拭するには、大般涅槃経にある「心の師となれ心を師とせざれ」を心の支えとし、茶も仏法の中にあると悟ります。そして日本独自の“わび茶”を誕生させました。この“わび茶”は武野紹鴎、千宗易と受け継いでいきます。千宗易は、禅僧・南坊宗啓に「茶の心は心法の中にあり、茶を学ぶことは仏法を学ぶことである」と教示します。禅と茶は同じ境地にあり、茶の心をもって仏法修行することを導きました。【南方録とは】禅僧・南坊宗啓が千宗易に茶を学んだ時、千宗易がわび茶の心構えを南坊宗啓に語り、南坊がこの教えを手記した備忘録といわれています。南方録が稀代の宝典とされるのは、南坊宗啓が手記したものを毎千宗易にみせると、宗易は更に之を観閲して誤りはないと証明したところにあります。第一巻「覚書」の冒頭には「小座敷の茶の湯は第一仏法を以て修行得道する事也」とあります。ここに、茶の湯は単なる飲食や遊びではないことは無論のこと、ただの趣味、技術でさえもないこともしっかり宣言されています。『南方録』の真偽は別として何故に茶道第一の書として重視されてきたのか、日本の精神文化史における意義と茶と禅そして自分の心とむきあい、みつめて戴く講座です。
講座期間
2018/04/10~2018/06/26
講師名
山﨑仙狹(茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授)
講師概要
山﨑仙狹
茶道研究家、華道家、吉備国際大学客員教授
茶の道と禅の「禅茶・仙狹會」主催。「早稲田禅茶・仙狹會(受講生を中心とした)」会長。禅の教えのもと「わび茶」が誕生。茶の道は人の道、形ではなく心を尊び今を大切に、正直に慎み深くおごらぬ様生きる教えのもと誠の心を交じわらせる茶道の原点を伝承。原点の中には華・香・菓子・庭などが含まれる。「日本学」として各大学・専門学校・仙狹道場にて茶の道を教授。流派の基になる茶道―禅茶一心―を提唱。和装着装講師。
アクセス
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口より徒歩5分/都バス(高田馬場駅→早大正門行き)「早大正門」より徒歩1分/都電荒川線「早稲田駅」より徒歩5分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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