『蜻蛉日記』を読む(その8)

実践女子大学
日野キャンパス
篠塚純子

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講義詳細

講義詳細
講座名
『蜻蛉日記』を読む(その8)
大学
実践女子大学
キャンパス
日野キャンパス
概要
この作品は以前にも取り上げましたが、今回は上・中・下巻の全文を読み通します。
作者は藤原道綱母と呼ばれ、藤原兼家の妻。夫兼家には何人もの妻妾があり、中でも時姫は子宝に恵まれ、息子三人は後に摂関大臣となり、娘二人は入内して后・女御として栄華を極めますが、作者は一子道綱のみ。この日記は、一夫多妻の貴族社会に生きる作者の、不毛の愛と嘆きを描いたものとも言われます。しかし、全文を読み通すことによって、作者の心のひだが鮮明に見えてくるとともに、もしかしたら、この日記は作者の夫と息子へのひたむきな愛の記録であり、また、作者の心の成長の記録として読むことができるのかもしれません。さらに、作者を支えている和歌の重要性および『源氏物語』に与えた影響にも注目したいと思います。

第1回 養女を迎える(3)-兼家、養女と対面 物語のような父娘対面に皆、涙する
第2回 兼家、養女の裳着を計画 作者邸の近くで二度の火事 賀茂詣で
第3回 兼家と和歌の贈答 八幡の祭 隣邸の火事 道綱の働きぶりに感動
第4回 太政大臣伊尹(兼家の兄)の姿 道綱、大和だつ女に贈歌 菖蒲の薬玉
第5回 ほととぎすと蝉の声 道綱と大和だつ女との贈答 作者の無言に苛立つ兼家
第6回 道綱と大和だつ女との和歌の贈答を見守る 太政大臣、薨去 華やぎ増す兼家
会員価格
12,960円
一般価格
講座期間
2018/04/10~2018/09/04
開講時間
13:00~14:30
曜日
講座回数
6回
定員
20人
講師名
篠塚純子
講師概要
共立女子大学名誉教授。
東京外国語大学フランス語科卒業。平成19年まで共立女子大学国際文化学部日本文化コース所属の教授として、日本古典文学(日記、物語、和歌)に関る授業を担当。著書に『和泉式部―いのちの歌―』(至文堂)、『古典の森のプロムナード』(不識書院)、『蜻蛉日記の心と表現』(勉誠社)、歌集に『線描の魚』(不識書院)、『音楽』(不識書院)がある。
住所
東京都日野市大坂上4-1-1
アクセス
JR「日野」駅から徒歩約12分、あるいは日野ミニバス[豊田駅北口」行き約4分「実践女子大学」下車徒歩約1分あるいは京王バス[高幡不動駅」行き約4分「日野市役所」下車徒歩約6分 / 京王線「高幡不動」駅から京王バス「日野駅」行き約14分「日野市役所」下車徒歩約6分あるいは日野ミニバス「豊田駅北口」行き約21分「実践女子大学」下車徒歩約1分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

この情報は大学の許可をとっています。

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