仏教探求講座ー仏・菩薩とは何かー龍樹の『中論』に説かれる「空（くう）」の思想

佛教大学四条センター

四条センター

「仏教」は歴史上のある特定の時期に生じたものではなく、仏の死後（仏滅後）に、次第に創られたのです。直弟子達は仏の記憶を語り合い、記憶は諸教団・諸学派の中で保持され、形を変えて諸地域に伝播していきました。その間、絶えることなく「仏とは何か」が問われ続けました。仏とはまず、歴史上の人格としての仏ですが、その人格を超えて「仏」たらしめた真理の教えそのもの（聞法の対象）でもありました。また、仏とはその教えに現れる衆生救済の意志や行状の担い手でもあり、その意味では誰もが「仏」になる(成仏)、あるいは見る（見仏）可能性があります。仏に（ぶつ）に到る道（どう）、それが「菩薩」思想です。本講座はインド、中央アジア、東アジアへと仏教が伝わる中で、多層的に眺められ、思慕されてきた「仏・菩薩」について学びます。
世の中の常識を重んじることは大切ですが、それだけでは型通りに考え行動しているに過ぎず、創造性に欠け正しいことを見誤るという欠点を残すことも少なくありません。「空の思想」は常識に甘んじることなく、正しいことを見抜く洞察力を獲得すべく日常的真理と勝れた真理との二真理によって説かれています。

1,000円

2017/05/12～2017/05/12

10:30～12:00

金

1回

150人

森山清徹

佛教大学仏教学部教授

京都市下京区四条烏丸北東角　京都三井ビルディング4階

市営地下鉄「四条」駅または阪急「烏丸」駅下車、地下鉄連絡通路21番出口

申込

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