ジャズを聴く喜び─ジャズ鑑賞をより深く楽しむヒント
中野校
田村文利(ジャズピアニスト)
講義詳細
【主な講義内容】
●ハード・バップ期の代表アーティスト紹介②/ Art Blakey――モダン・ジャズを代表するドラマー、アート・ブレイキーは、彼が率いたバンド“The Messengers”と共にファンキーなハードバップスタイルをジャズ界に定着させました。このバンドで彼は、結成当時から常に有能な若手ミューシャンを抜擢し、各々がこのバンドを退団した後にリーダーとしてバンドを率いていくこととなるという、"ジャズ・スクール"の校長としての役割も担いました。日本では何かと「Moanin'」ばかりが取り上げられますが、それ以外にもたくさんある彼らの名曲、名演、そしてジャズ界における貢献の内容を紹介していきたいと思います。
●Jazz Vocal History:男性Vocalist編②/ Nat King Cole――「スター・ダスト」「モナ・リサ」「アンフォッゲタブル」ほか、数々の大ヒット曲を持つヴォーカリストのナット・キング・コールは、また、洗練されたスタイルを持つ、一流のピアニストでもありました。彼の残した、名唱、名演奏をたっぷりと味わっていただきたいと思います。
●現代ジャズピアノ界の巨匠、Chick Corea特集――アコースティック・ジャズ、フュージョンなどのジャンルを問わず、現在もジャズ・シーンを引っ張り続けているピアニスト、コンポーザー、バンド・リーダーのチック・コリアの偉大な音楽的歩みを、数々のレコーディングを通して、時代順に紹介していこうと思います。
●ジャズ・名曲聴き比べ②――今回皆さんと聴き比べていきたい、スタンダード・ジャズ・ナンバーは「サマー・タイム」「マック・ザ・ナイフ」「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」「オーヴァージョイド」です。各曲のソング・ヒストリーや、様々なアーティストによる、アレンジ、スタイルの違いを解説していきます。
●ジャズ・歴史的名盤紹介①――ジャズ・レコードの歴史の中で名盤として親しまれてきたアルバムを、一曲ずつではなく、アルバム単位でおかけして、たっぷりと解説していこうと思います。今回は、伝説のジャズ・ヴォーカリスト、ビリー・ホリデイの晩年の傑作『Lady In Satin』と、ジャズ界の帝王と呼ばれたトランペッター、マイルス・デイビスの中期の名ライヴ・アルバム『My Funny Valentine / Four&More』を特集します。
ジャズピアニスト
1989年ボストンバークリー音楽院入学。ジャズピアノ、理論、アレンジを学ぶ。1993年Jazz Composition科主席卒業。帰国以降もジャズ理論・歴史の研究を深め、多数の現役プロ・ミュージシャンがレッスンを受けに訪れている。ジャズ理論、ヒストリー講座など各地で講演。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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