漢字(六)行書〈初級・中級〉 -王羲之「喪乱帖」「孔侍中帖」を習う-
渋谷キャンパス
野村ひかり
講義詳細
王羲之の功績は、”行書”を史上はじめて、書体の上で、芸術的に書表現として完成させたところにありますが、前期で学ぶ「集字聖教序」や今期に学ぶ「喪乱帖」(そうらんじょう)「孔待中帖」(こうじちゅうじょう)などの古典は、今日の私達に行書の美しさの典型を示してくれています。
千数百年後の今日なお永遠の理想像として仰がれ続けている王羲之の書ですが、実は、一片の真蹟も存在してはおりません。双鉤填墨本もしくは摹本か臨本です。
写したものでありながらなぜ今日まで名品として伝承してきたか、どのように写されたのか、真跡はどのように書かれていたのか等を考えながら、学んでいきます。
そして各方面からの分析により、王羲之尺牘の真の姿をとらえながら、作品に皆さん自身の生命を吹き込んでいただきたいと考えています。
第一回目から書道用具一式(筆、墨、硯、半紙、下敷、文鎮など)をご持参ください。 新たに購入される場合は、第一回目に用具用材について説明の後、ご購入ください。
※前期のみ、後期のみの受講も可能です。
専門分野:中國書法
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。