歴史物語の〈語る〉断絶した皇統

早稲田大学エクステンションセンター

中野校

『大鏡』の帝紀は、なぜか今上まで続く光孝天皇からではなく、三代で途絶えた文徳天皇から語りはじめられています。順子・明子・高子という三人の母后にまつわるスキャンダルと、その背後に見え隠れする『伊勢物語』で有名な在原業平の存在がほのめかすのは、文徳三代の断絶の理由と光孝皇統の正統性です。母后という視点から、正史では明かされることのない皇統の秘史をたどってみたいと思います。

11,664円

13,413円

2018/02/01～2018/03/01

15:00～16:30

木

4回

24人

稲垣智花（武蔵野大学講師）

稲垣智花
武蔵野大学講師
神奈川県出身。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。元早稲田大学講師。専門分野は、中古中世の物語・歴史物語。共編著書に『常用源氏物語要覧』(武蔵野書院)。論文に『歴史物語講座第三巻大鏡』(風間書房)所収「大鏡の思想―「道理」をめぐって―」ほか。

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