夏目漱石生誕百五十年記念講座/『彼岸過迄』を読む

鶴見大学生涯学習センター

鶴見大学会館

夏目漱石が生まれたのは150年前の慶応3年。江戸最後の年です。明治の文明開化と共に、激動の時代を生きて多くの名作を残しました。その苦闘から生み出された作品は、21世紀の現在にも通じる人間に対する深い洞察力を持っています。『彼岸過迄』は漱石が実験的に短編を組み合わせて長編小説にした作品ですので、統一性には欠けますが、中期三部作を終えた漱石が、後期三部作へと向かう新しい問題意識が提起されている作品です。それは漱石が新たなる得体の知れない人生と人間の闇を見据えた作品の第一歩といえるものです。『彼岸過迄』を解読する事によって、漱石が百年後の我々に宛てたメッセージを読み取って行きます。

12,500円

2017/04/14～2017/06/30

14:00～15:30

金

10回

20人

相良英明(サガラヒデアキ)本学大学院文学研究科特任教授

鶴見大学名誉教授。英米文化学会評議員。鶴見大学比較文化研究所員。元日本英文学会評議員、日本比較文学会理事、英米文化学会学術担当理事などを歴任。専門分野は英文学、イギリス文化、比較文学、比較文化研究。著書は『ジョージ・オーウェル』『夏目漱石の純愛不倫文学』『作家としての宮崎駿』など。論文として、「イギリスのオルターナティヴ・カルチャー」「イギリスのNEETと若者ホームレス現状と対策」「文学における闇J.コンラッドの場合」「D.H.ロレンスの自然観」など。

横浜市鶴見区豊岡町3-18

JR「鶴見」駅西口下車徒歩1分

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