KD51コケ植物観察入門講座- 苔庭のコケ植物を楽しむ -
深草キャンパス
木村全邦/道盛正樹
講義詳細
京都にはコケ植物が密生する、いわゆる苔庭と呼ばれるような日本庭園が多く見られます。これらの多くは、京都独特の自然環境と、仏教文化などによる人間活動のバランスによって生まれた京都ならではの景観だと考えられます。
この講座では、1)コケ植物とは何か、2)どのようなコケ植物が苔庭に見られるか、3)苔庭の成り立ちを中心に解説し、人と自然の関わりの大切さについても考えていきます。
実際に京都を代表する苔庭やその周辺を訪ね、どのようなコケ植物がどのように生育しているのかを観察を通して学びます。10種程度の見分けが出来るようになることを目安とします。それくらいの見分けが付くようになると、京都の苔庭や身近なコケ植物を生き物学の観点から楽しむことが出来ることでしょう。また、都市部や郊外に普通に見られるコケ植物についても解説していく予定です。
講座日程
(1) 9月27日(水)
〔座 学〕 担当:木村全邦
(2) 10月25日(水)
〔学 外〕三千院のコケ観察
【集 合】大原バス停 13:30〈時間厳守〉
【解 散】大原バス停 16:30〈予定〉
担当:木村全邦・道盛正樹
(3) 11月29日(水)
〔学 外〕常寂光寺のコケ観察
【集 合】常寂光寺山門前 13:30〈時間厳守〉
【解 散】常寂光寺山門前 16:30〈予定〉
担当:木村全邦・道盛正樹
持ち物 筆記用具
〔第2・3回〕ルーペや虫眼鏡を準備されることを推奨します。10倍くらいが便利です。
道具に関しては初回時に紹介します。
【参考文献】
藤井久子 著『知りたい 会いたい 特徴がよくわかる コケ図鑑』家の光協会
定価 本体1,800円(税抜き) ISBN4259565389
中村俊彦・原田浩・古木達郎 著『校庭のコケ―野外観察ハンドブック』全国農村教育協会 定価 本体1,905円(税抜き) ISBN4881370928
【注 意】
〔第2・3回〕
○第2・3回とも3㎞程度歩きます。
○雨天決行につき、雨具をご用意ください。
○歩きやすい服装、靴でお越しください。
○庭園内での採集行為は行わないでください。
○できるだけ公共交通機関をご利用ください。
受講対象者:第2・3回は野外での観察や庭園散策で寺社仏閣等を巡りますので、病気や怪我などで治療中の方、健康上運動の制限されている方は受講を控えてください。
※第3回の常寂光寺は2016年度前期も訪問しています。
場所:深草および学外/紫光館
コケ植物の分類を専門とする。最近はコケ植物の生態調査、保全活動や普及活動にも関わる。また、自然を活かした環境教育、山村の地域づくりや民俗文化にも関心を持つ。著書:「大阪府の蘚類-中島徳一郎コレクション」(共著)、「大阪府レッドリスト」(共著)。
道盛正樹/NPO法人大阪自然史センター理事
1950年、兵庫県西宮市生まれ。日本蘚苔類学会会員・環境カウンセラー。公務員退職後03年4月から大阪市立自然史博物館外来研究員として、苔類を得意分野に調査・研究・普及活動を続けている。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。