プーチン長期政権の秘密、ユーラシアニズムとは?

明治大学リバティアカデミー
駿河台キャンパス
越智道雄/生方卓

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講義詳細

講義詳細
講座名
プーチン長期政権の秘密、ユーラシアニズムとは?
大学
明治大学リバティアカデミー
キャンパス
駿河台キャンパス
概要
最大の国土を統治する手段として、ロシアは共産主義に依拠してきたが、ソ連の瓦解以後、やっと開発できた「汎イデオロギー」が、ユーラシアニズムである。地理的には、ロシアのアイデンティティは、欧米追随ではなく、広大無辺なステップ地帯からモンゴルに至る巨大な「ユーラシア内陸弧」にこそその精髄があるという観点だ。ロシアに産業革命が及んだのは19世紀後半で、日本と大差ない。その日本に敗れたロシアの衝撃から、共産主義政権が生まれた。産業革命に遅れをとったロシアの引け目は、この国の宿痾となる。プーチンのクリミヤ半島侵攻、ウクライナへの侵攻は、この宿痾の露呈だった。一方、ソ連瓦解後に払い下げられた国家資産を基礎に登場した「オリガルヒ」は、明治期の政府資産の払い下げで生まれた財閥に酷似していたが、プーチンは彼らの独裁化を恐れ、各個撃破で潰していった(財閥の形成は起こらなかった)。大半のロシア国民も、民主化を望まず、強力な独裁者の登場を歓迎した。民主化路線を突き進もうとしたゴルバチョフとエリツィンが互いに政敵同士となり、ついにはプーチンの狡知に長けた独裁を容認する結果になった。
会員価格
12,000円
一般価格
講座期間
2017/05/10~2017/07/05
開講時間
17:00~18:30
曜日
講座回数
5回
定員
50人
講師名
越智道雄/生方卓
講師概要
越智道雄(オチミチオ)明治大学名誉教授1936年愛媛県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程(単位取得退学)。英語圏新世界文化比較。文化多元主義研究。主な著書は『アメリカ「60年代」への旅』『カリフォルニアの黄金』『ブッシュ家とケネディ家』(以上、朝日新聞社)、『はなぜ生まれてくるのか』(大和書房)、『ワスプ』(中公新書)、『ジョン・F・ケリー』(宝島社)など多数。日本オーストラリア学会副代表理事、日本ペンクラブ国際副委員長、日本翻訳家協会評議員。
生方卓(ウブカタスグル)コーディネータ・明治大学政治経済学部准教授社会思想史専攻。研究テーマは、ヘーゲルとヘーゲル学派の社会哲学、環境哲学等、共著に『ドイツ社会主義研究』、『経済思想の源流』など。
住所
東京都千代田区神田駿河台1-1
アクセス
JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口より徒歩3分/東京メトロ丸の内線「御茶ノ水」駅2番出口より徒歩3分/東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅B1出口より徒歩5分/都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A5出口より徒歩5分/都営地下鉄新宿線「小川町」駅B3出口より徒歩5分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

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