『古事記』下巻を読む -仁徳記-
たまプラーザキャンパス
渡邉卓
講義詳細
しかし、一方で仁徳天皇の物語は、恋多き天皇としての側面もあり、多くの歌謡とともに語られていきます。複数の女性との恋物語は皇后の嫉妬をかい、なかには天皇の妻問に端を発する反乱伝承もみられます。これら仁徳記には歌と物語によって語られており、『古事記』を理解するためには歌表現の解釈が重要になってきます。そのため歌表現に注視しながら丁寧に読み進めて行きたいと思っています。
本講座では『古事記』を中心として読み進めるとともに、『日本書紀』『風土記』『万葉集』などの他文献とも比較することによって『古事記』の特質を明らかにして学んでいきます。読み進める場面は、昨年度からの継続となりますが、初めて受講する方にも『古事記』のおもしろさを理解いただけるよう、下巻冒頭から振り返りながら講義を進めて参ります。
専門分野:日本上代文学・神道古典・国学
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