漢字(五)行書〈初級・中級〉 -王羲之「集字聖教序」を習う-
渋谷キャンパス
野村ひかり
講義詳細
書聖・王羲之(303?~361?)の書は人々の憧れの的でありましたが、一般人は見る機会がありませんでした。そうした人々の渇きを癒やしたのが、羲之の文字を集めた集字碑(集王碑)です。
王羲之の集字碑では、「興福寺断碑」(721)も知られるところでもありますが、この「集字聖教序」(672)はその後の集字碑の嚆矢ともなる名品です。
「聖教序」とは、かの玄奘三蔵法師がインドより将来した仏典を漢訳し、唐の太宗に序文を請い、序が下賜されるとともに高宗にも記を賜わったものを指しています。碑は現在、西安碑林に列置されています。
この「集字聖教序」は、碑がつくられた唐代以来、王羲之の行書を習う手本として重んじられてきました。本講座では、初級の方は行書の基本を学び、中級の方は基本から応用へとすすみ、半切作品にも取り組みます。
第一回目から書道用具一式(筆、墨、硯、半紙、下敷、文鎮など)をご持参ください。 新たに購入される場合は、第一回目の用具用材についての説明の後、ご購入ください。
※前期のみ、後期のみの受講も可能です。
専門分野:中國書法
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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