落語鑑賞講座
神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター
KUポートスクエア
新藤茂(Ukiyo-eAdviser)
-日本文化, 講義詳細
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大学
神奈川大学みなとみらいエクステンションセンター
概要
この講座では、昔の名人、上手、面白いと言われた噺家さんや、現代の噺家さんにも焦点を当てて、落語を鑑賞します。大画面(ほぼ等身大)で、落語のVTR を上映します。
鑑賞後、講師の解説を交えて授業を進めていきます。同じ落語でも、噺家さんによって演じ方が異なり趣も変わってきます。比較するということは、鑑賞力を高め、そして深めていきます。最近、ひとりの噺家さんを追い駆けて、他の噺家さんの落語を聴かないという現象が目に付きます。これは、長い人生の間には、大きな損失です。
講座で取り上げる各回の落語は、「寄席」と同じように、次に誰が出るかはお楽しみです。
落語の演じ方も解説します。噺家さんが、右を見て、左を見て、登場人物を演じ分けることを「上下(かみしも)を切る」といいます。この「かみ」「しも」は、舞台の「上手(かみて)」と「下手(しもて)」のことです。
そして、噺家さんがひとりで、いかに登場人物を演じ分けるのか、その法則やルールを説明します。この解説は、どの落語の本にも出ていません。
「〈落語〉と〈芝居〉の違いとは何か?」という問題を考えることは、「〈落語〉とは何か?」を考える基準になります。噺家さん本人が、高座(寄席の舞台)で、涙を流したり、汗を流したら失格です。それは、「熱演」でもなければ、「名人」でもありません。
落語という芸能は、日本独自のものであり、世界に誇れる芸能です。
この講座の目標は、「落語を理解することによって、落語をさらに楽しもう!」です。
講座の中頃または最終回に、プロの噺家さんを呼んで、生の落語を楽しみます。
講座期間
2017/07/19~2017/09/06
講師概要
東京理科大学理工学部数学科卒業。現在は、東京工芸大学大学院非常勤講師(「近世日本美術史特論」「芸術学特論演習」)、神奈川大学公開講座講師(「浮世絵」「落語」「数学」)。「歌舞伎絵暦」(歌舞伎座カレンダー)の企画構成解説を毎年担当。国際浮世絵学会常任理事。第24 回内山賞受賞(浮世絵研究賞)。「浮世絵」「落語」「歌舞伎」「和算」の四本柱を基盤にして、実証的な「浮世絵研究」を推進している。
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA14階
アクセス
横浜高速鉄道みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい」駅より徒歩2分/JR根岸線・市営地下鉄「桜木町」駅より徒歩7分
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。