OI51東南アジアの人びとの移動と労働- タイ、フィリピン、ベトナムの事例から -
大阪梅田キャンパス
坂梨健太/崔博憲/飯田悠哉/川越道子
講義詳細
本講座では日本で働く東南アジア出身の人びとに焦点を当てて、彼ら/彼女らの移動する、または、移動せざるを得ない背景に迫ります。対象国は、開発援助をはじめ日本と経済的なつながりの強いタイ、かつて興業ビザで多くの女性が来日したフィリピン、来日者数が近年急増しているベトナムです。具体的には以下の3点について議論します。①これらの国々の歴史、文化、政治経済、②現地の人びとが日本や他国へ向かう背景、その移動を後押しする制度、③日本での生活や労働状況。さらに、このような移動する人びとから見た、現代の日本についても考察していきます。
講座日程
(1) 11月20日(月) 在日外国人の現状について 担当:坂梨健太
(2) 11月27日(月) 北部タイの山岳少数民族の移動の経験 担当:崔博憲
(3) 12月4日(月) フィリピン人と高冷地農業 担当:飯田悠哉
(4) 12月11日(月) ベトナム社会と出稼ぎ 担当:川越道子
受講対象者:特に制限はありません。
専門は農業経済学、アフリカ地域研究。熱帯アフリカで農業生産や自然環境利用について研究。著書に『アフリカ熱帯農業と環境保全』(単著、昭和堂、2014年)、『森棲みの社会誌』(共著、京都大学学術出版会、2011年)など。
崔博憲/国際学院大学情報文化学部准教授
専門はマイノリティ論、社会学。タイ山地民や在日韓国朝鮮人、日本で働く外国人労働者について研究。著著に『戦後史再考』(共著、平凡社、2014年)、『コンフリクトと移民-新しい研究の射程』(共著、大阪大学出版会、2012年)など。
飯田悠哉/京都外国語専門学校非常勤講師
専門は農業経済学、東南アジア農村社会論。フィリピンの農民世帯の海外就労と生業の変化について研究。論文にrural to rural migration:the migratory process of filipiino seasonal workers in Japanese agricultural sector (Asian Rural Sociology Ⅳ、2014)、『外国人技能実習生の帰国後の現実』(「農業と経済」2017年6月号)など。
川越道子/専門はベトナム地域研究、在日外国人研究。外国人をめぐる日本社会やベトナム人技能実習生について研究。著書・論文に『ベトナムおかげさま留学記』(風響社、2009年)「戦争とアルバム―在日ベトナム人1世の家族写真より」『Cultures / Critiques』(国際日本学研究会、2013)など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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