巨匠パブロ・ピカソと人類の美術史
早稲田大学エクステンションセンター
中野校
大髙保二郎(早稲田大学名誉教授)
-教養その他, 講義詳細
-中野校, 大髙保二郎(早稲田大学名誉教授), 早稲田大学エクステンションセンター, 講義詳細
概要
「わたくしは、わたくしと、わたくしの環境である。」(哲学者オルテガ)「わたくしの絵は、日記の1ページのようなものだ。」(パブロ・ピカソ)20世紀を代表する芸術家の一人、パブロ・ルイス・ピカソ(1881-1973年)は、画家の個人史を一方に、19世紀末から20世紀後半に至る戦争と平和の激動の時代史をもう一方にすえて、多彩な造形活動と目まぐるしいスタイルの変貌を繰り返してきました。その創造のルーツはつねに、画家自身をめぐっての生活と彼が生きたその時代にあり、一貫して愛すべきもの、また慈しむべきものへの共感を表明する一方、憎悪すべきもの、批判すべきものへの不安と怒りの表明でもあったのです。本講座では、ピカソ芸術の全貌とその造形の秘密を、人類の美術史を顧しつつ解明すると同時に、彼の人生と彼が生きた時代を、その作品と変貌の軌跡をたどりながら考察していきます。
講師概要
大髙保二郎
早稲田大学名誉教授
1945年、香川県生まれ。早稲田大学大学院、マドリード大学大学院博士課程に学ぶ。跡見学園女子大学、上智大学外国語学部を経て、早稲田大学文学学術院教授。スペイン美術史専攻。著書:『ベラスケス』(中央公論社)、『ピカソ美術館戦争と平和』(集英社)、『NHKプラド美術館』(共著)、『エル・グレコ』(朝日新聞社)、『ゴヤ』(小学館)、報告書『ベラスケスとスペイン宮廷画家の総合的研究』(科研12610064)、共・訳書:ファブレ『不滅のピカソ』(平凡社)、ガッシエ『ゴヤ全素描』、『ゴヤの手紙』、(以上、岩波書店)ほか。
住所
東京都中野区中野4-22-3 早稲田大学中野国際コミュニティプラザ1階
アクセス
JR中央・総武線・東京メトロ東西線「中野駅」下車北口より徒歩10分/関東バス「東京警察病院北門前」より徒歩1分 【中01】【大02】【宿04】【宿05】【宿07】【阿45】系統/
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
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