KB82京都の古寺社を巡る33《第1回》- 寺町北部の寺社 -
松波宏隆
講義詳細
【見学予定地】
■上善寺
浄土宗鎮西派。もとは千本今出川にあった。円仁の創建と伝わる。文明年間(1469-87)に春谷盛信により再興、後柏原天皇勅願寺とされたと江戸時代の地誌にある。地蔵菩薩像は鞍馬口地蔵と称される京都六地蔵の一つ。石造大日如来坐像は鎌倉時代造立と推定される。
■西園寺
浄土宗。もとは衣笠にあった藤原(西園寺)公経創建の北山堂とされる。足利義満による鹿苑寺(金閣)造営により室町に移ったようである。当初は真言系の寺院であったが、その後浄土宗に改められたとされる。
■佛陀寺
浄土宗西山派。朱雀・村上天皇落飾の寺とされる。もとは二条京極にあったとされる。本尊阿弥陀如来坐像<重文>は平安後期の造立と推定され、説法印をとる。
■御土居
豊臣秀吉が天正十九年(1591)に築造した京都防御のための土塁。幅20m前後、高さ4m以上あるが、短期間の造営であり、版築(層積み、各層毎に突き固める工法)せずに盛り土した部分が多いようである。前面には堀を設けた。秀吉は京都の大規模な都市改造をおこない、それが現在の京都の都市構造の基礎となっている。
など
【集 合】
京都市営地下鉄「北大路」駅 南改札口前 13:00〈時間厳守〉
【解 散】
京阪電鉄「出町柳」駅 17:00〈予定〉
【その他】
○動きやすい服装・靴でお集まりください。
○総行程は約5キロメートルです。
○約4時間かけてゆっくり歩きます。
○随時休憩をとるようにいたします。
○雨天決行につき、雨具などをご用意ください。
○拝観先の都合により、見学地が変更になることもあります。
受講対象者:シリーズ33回目ですが、毎回独立した内容ですので、初めての方でもお気軽にご参加ください。
第1回、第2回とも同一内容です。どちらかご都合の良い開講日にお申し込みください。
受講料には拝観料等を含む
※場所:学外/京都市北区・上京区
龍谷大学文学研究科修了。主要論著に、「高句麗山城城壁の女墻後接方孔(柱洞)の構造と機能」(徐光輝編『東北アジア古代文化論叢』)、「『日本書紀』に登場しない百済二王―毘有王・武王をめぐって―」(松倉文比古編『続日本古代の社会と宗教』)など。
日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。
この情報は大学の許可をとっています。