SB64近江が生んだ秀吉家臣 脇坂安治の生涯- 賤ヶ岳七本槍だけでない安治の実像を探る -

龍谷大学龍谷エクステンションセンター
瀬田キャンパス
太田浩司

-教養その他, 日本文化, 講義詳細
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講義詳細

講義詳細
講座名
SB64近江が生んだ秀吉家臣 脇坂安治の生涯- 賤ヶ岳七本槍だけでない安治の実像を探る -
大学
龍谷大学龍谷エクステンションセンター
キャンパス
瀬田キャンパス
概要
近江国浅井郡脇坂(現在の長浜市小谷丁野町)に生まれた脇坂安治(1554~1626)は、賤ヶ岳合戦での七本槍の1人として知られる。逆に、七本槍以外には、その生涯について、まったく知られていない武将とも言えるだろう。しかし、その事跡を追うと、秀吉の中国攻めに従い、さらに賤ヶ岳合戦の後は、伊賀国の支配を任され、天正13年(1585)には中務少輔・従五位下に叙任された。その出世ぶりは、石田三成や大谷吉継とも並ぶ速さであった。その年には、淡路国で1万2000石余りを得、翌年には同国洲本城主3万石に封じられ、豊臣大名の仲間入りを果たす。その後は、水軍を率いて島津攻め・小田原攻め・朝鮮出兵にも出陣した。当初西軍で参加した関ヶ原合戦では、合戦途中から小早川秀秋と共に東軍に転じ、慶長14年(1609)には5万3500石の伊予国大洲城主となった。子孫は、信濃国飯田藩・播磨国龍野藩の藩主を歴任、安治を初代とする脇坂家は、幕末まで12代存続した。地味ながらも、忠実な秀吉家臣であった安治の姿を、新出の「龍野神社旧蔵文書」などを紹介しながら解説する。
講座日程
(1) 1月10日(水)
脇坂安治の生涯
安治の生涯を概観し、秀吉の中国攻めへの従軍、賤ヶ岳七本槍としての活躍など、初期の安治の軍功をたどる。
(2) 1月24日(水)
小牧長久手合戦と安治
小牧長久手の戦いは、秀吉と徳川家康が、主に尾張国・伊勢国等で戦った合戦。安治が伊勢・伊賀攻めに動員されていたことを、古文書から読み取る。
(3) 2月7日(水)
島津攻め小田原攻めと安治
両陣とも安治は水軍を率いて、物資の補給や、城攻めを行なっている。黒田官兵衛との共同行動を秀吉から求められるなど、忠実な秀吉家臣としての姿を追う。
(4) 2月28日(水)
朝鮮出兵と安治
秀吉の朝鮮出兵においても、安治は水軍を率いて活躍した。海戦で朝鮮軍に大敗しながらも、朝鮮への出兵を継続する安治の思いを、秀吉文書から類推する。
受講対象者:特に制限はありません。
会員価格
4,920円
一般価格
7,400円
講座期間
2018/1/10~2018/2/28
開講時間
11:05~12:35
曜日
講座回数
4回
定員
80人
講師名
太田浩司
講師概要
長浜市長浜城歴史博物館前館長
日本中世・近世を専攻。特に、戦国大名浅井氏の領国経営をはじめ、北近江の戦国史について研究を行ってきた。また、2008年の特別展「浅井氏と北近江」など、数多くの戦国関係の展覧会も企画する。著書に『近江が生んだ知将石田三成』(サンライズ出版)などがある。2011年NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』には、時代考証スタッフとして参加した。2017年4月より、長浜市市民協働部次長(歴史遺産・博物館・学芸担当)。
住所
滋賀県大津市瀬田大江町横谷1−5
アクセス
JR「京都」駅から米原方面へ「瀬田」駅下車、バス約8分
申込

日時の変更もありますので、開講情報は必ずこのページの大学HPからご確認ください。

この情報は大学の許可をとっています。

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